窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

これも三度目!「トリック劇場版 ラストステージ」

題名トリック劇場版 ラストステージ(3回目)
劇場新宿ピカデリー

雑感

1月20日の感想で、ラストシーンは下記の解釈が成り立つと書いた。「視聴者に解釈が委ねられ、制作者側は明示しなかった」とも。

  1. 奈緒子は死んだが、約束を守って、なんらかの方法を使い生きている上田にコンタクトを取った。
  2. 奈緒子に会いたいと願っていた上田の妄想。
  3. 奈緒子は生きていて、上田に会いに日本に戻ってきた。
  4. 奈緒子は生きていたが、記憶喪失になってしまった。たまたま賞金をせしめようと、上田だとは知らずにやってきた。

今は、4番目の解釈しか成り立たないな、と思っている。まず、冒頭のドッキリマジックが「爆発しても脱出できる」という前振り(ただし、島が爆発した時山田が海に投げ出されるのが見えた、という感想を目にしたが、自分にはそれは確認できなかった)。記憶喪失の日本人が見つかったという情報。山田里見の「一度や二度死んだって、人間、そうそう性格が変わるものじゃありません」という言葉、つまり14年前と絵に描いたように同じ行動を取ることは十分考えられるという示唆。素直に考えたら4番しかないだろう。

里見も上田も、奈緒子が生きていて嬉しかっただろうが、記憶を失っているということは、奈緒子であって奈緒子ではない。治るかどうかもわからない。ある意味、最も残酷な結末かも知れない。それでも、これはハッピー・エンドなのだと信じたい。

その他

彼らが向かったのは「赤道スンガイ共和国」だった。こうした重要な地名が、公式サイトのどこにも記載されていない点に強い不満を持つ。この作品に限らないが、いったいに公式サイトの情報量は少な過ぎる。せめてエンドロールでアナウンスしている内容はすべて公式サイトにも置くべきだ。