アカデミー賞が発表になった。受賞結果を記す。
- 作品賞:「それでも夜は明ける」
- 監督賞:アルフォンソ・キュアロン(「ゼロ・グラビティ」)
- 主演男優賞:マシュー・マコノヒー(「ダラス・バイヤーズクラブ」)
- 主演女優賞:ケイト・ブランシェット(「ブルージャスミン」)
- 助演男優賞:ジャレッド・レト(「ダラス・バイヤーズクラブ」)
- 助演女優賞:ルピタ・ニョンゴ(「それでも夜は明ける」)
- 脚本賞:スパイク・ジョーンズ(「her 世界でひとつの彼女」)
- 脚色賞:ジョン・リドリー(「それでも夜は明ける」)
- 衣装デザイン賞:キャサリン・マーティン(「華麗なるギャツビー」)
- 長編アニメーション賞:「アナと雪の女王」
- 短編アニメーション賞:「Mr. Hublot」
- 外国語映画賞:「追憶のローマ」(イタリア)
- 主題歌賞:「Let It Go」(「アナと雪の女王」)
- 撮影賞:エマニュエル・ルベツキ「ゼロ・グラビティ」
- 作曲賞:スティーブン・プライス「ゼロ・グラビティ」
- 美術賞:「華麗なるギャツビー」
- メイクアップ&ヘアスタイリング賞:「ダラス・バイヤーズクラブ」
- 視覚効果賞:「ゼロ・グラビティ」
- 音響編集賞:「ゼロ・グラビティ」
- 音響録音賞:「ゼロ・グラビティ」
- 編集賞:アルフォンソ・キュアロン、マーク・サンガー(「ゼロ・グラビティ」)
- 長編ドキュメンタリー賞:「「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」
- 短編ドキュメンタリー賞:「The Lady in Number 6: Music Saved My Life」
- 短編実写映画賞:「Helium」
「それでも夜は明ける」は作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門獲得。前評判が高かった作品で、7日から公開予定である。さっそく観に行こう。
「ゼロ・グラビティ」は、サンドラ・ブロックが主演女優賞を取れなかったのは残念だったが、監督賞、撮影賞、作曲賞、視覚効果賞、音響編集賞、音響録音賞、編集賞と7部門獲得。受賞部門も納得のいくところ。
「ダラス・バイヤーズクラブ」は主演男優賞、助演男優賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の3部門獲得。作品タイトルを初めて知った。全くのノーマーク。先月末から公開されているから、観てみよう。
「ブルージャスミン」は5月10日公開、「her 世界でひとつの彼女」は6月28日公開。忘れずにチェック。
昨年の歌曲賞がなくなって主題歌賞ができたのだろうか(翻訳の違いかも知れないが、そこまで確認していない)。その主題歌賞の「Let It Go」は納得。予告編しか見ていないが、この歌の印象度は群を抜いている。日本語版では松たか子が歌っていて、思ったよりずっとうまくて驚いたが(松たか子さん、ごめん)、この歌は……たとえ歌詞が英語でもそのまま流すべきだ。
10部門ノミネートの「アメリカン・ハッスル」、5部門ノミネートの「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は、いずれも何も受賞できず。残念がる声も多いようだが、僕はどちらもアカデミー賞にふさわしい作品だとは思えなかったので、順当な結果に思える。
いつも思うことだが、「日米同時公開!」などと騒がれる作品も多く、ヒットが予想される作品はあまり時差なく公開されているように感じるのだけど、こうして受賞作品を見てみると、日本ではまだ公開されていない作品が多い。作品賞の候補にあがった9作品のうち、「ダラス・バイヤーズクラブ」「her 世界でひとつの彼女」「あなたを抱きしめる日まで」が未公開で「ネブラスカ」も2月末に公開されたばかり。これでは賞レースを楽しめない。もっと早めに公開して、そして主要部門の受賞作は、短期でよいから再上映してほしい。