窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

第37回日本アカデミー賞

3月7日、日本アカデミー賞の発表があった。

最優秀賞

雑感

作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞助演女優賞で、優秀賞以上に選ばれた作品のうち、観ていないのは「利休にたずねよ」のみ。おかげで賞レースについてもあれこれ意見が言える。このぐらいのペースが映画ファンを名乗る最低ラインということだろうか。それにしても、こうなってみるとなおさら「利休にたずねよ」を見逃したのは惜しかった(観たいとはずっと思っていたのだ)。

今年は何しろ「舟を編む」が鉄板だったようだ。作品賞を含む6部門獲得。アカデミー賞以外の映画賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞に相当する賞はだいたいこの作品が選ばれていた。しかし……よくできた作品だとは思う。僕も2回観に行ったし。しかし、ここまでone and onlyな作品だろうか。

作品賞は他に強力な対抗馬がいないから是としても、脚本賞三谷幸喜清須会議)か宮藤官九郎謝罪の王様)でしょ。主演男優賞は福山雅治渡辺謙だ。松田龍平が悪いわけではないが、彼は助演でこそ輝く役者。もっとも、今年の助演男優賞はちょっと無理だが。

主演女優賞と助演男優賞は、今年は文句なし。誰が見ても真木よう子リリー・フランキーしかいないだろう。しかし、真木よう子の主演&助演ダブル受賞はどうなのか。助演女優賞は他の映画賞では票が割れるところだ。いろいろ候補はいるだろうが、「そして父になる」から助演女優を選ぶなら尾野真千子だろうし、尾野真千子を選ぶなら「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」の方だろう。

「モンスター」や「ストロベリーナイト」「謝罪の王様」が全く候補にあがっていないのも、少々納得がいかない。
(2014/3/17 記)