窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

TRICK-Troisieme partie-、エピソード5「念で物を生み出す女/解かれた封印 霊能力の真実」(第九話、最終話)

出演(ゲスト)

雑感

このあとTVスペシャルが2話、映画が2話制作されるが、連続TVドラマシリーズとしては、今のところこれが最終話となっている。これがなかなかの傑作。

オープニング、上田が奈緒子の部屋を突然訪ねてきて、そこでぼけつっこみの一連のやりとりのあと、奈緒子が事件に巻き込まれる……というのが毎度のお約束なのだが、今回は上田がボケたあと、奈緒子が突っ込もうとするとそのセリフをいち早く上田が取ってしまい、奈緒子がほとんど喋れないまま上田が延々と自演することに。これが傑作。繰り返して見たが二回見て二回とも笑える。

御獅舞村での出来事はいつもと同じような感じだったけど、後半で舞台が黒門島に移る。南国のどこかの島で、これまでとはガラリと変わった雰囲気に。事件が解決した後、浜辺で奈緒子と上田が過ごすところへエンドロールというのは第一シリーズの最終話を彷彿させる。

ラスト、ついに上田が奈緒子にプロポーズ。だいたいここに至るまでも、上田は奈緒子の身を心配して、地元の人が「危ない、命の保証はできない」と止めるのも聞かず黒門島に乗り込むし、奈緒子は上田が死んだと聞かされて涙を流す(全シリーズ中、奈緒子が泣いたことなんかほかにあったっけ?)。そうした伏線ののちのセリフだったので割と効いた。まあ、このプロポーズが成就していないのは、その7年後の映画でも依然、二人とも独身だったことでわかるのだが。

しかし、奈緒子の決め台詞は、「お前のやったことはすべてお見通しだ!」と極めてシンプルなものだったが、ここは「すべてまるっとお見通しだ!」と言ってほしかった。それと「エヘヘヘヘ!!」も見たかったな。