今年最高の一本「ソルト」

アンジェリーナ・ジョリーの主演映画なら観たい、と思っていて、どんな映画か予備知識が全くないまま観に行った。それが良かった。最近の映画の予告編やWebサイトはオチを予見させるものが多く、興醒めになりかねないから。

とにかく、観て良かった。これが今年最高の一本だな、と思った。*1

本年23本目(12作目)、洋画は6作目。

題名ソルト(原題:Salt)
監督フィリップ・ノイス
出演アンジェリーナ・ジョリー(イヴリン・ソルト)、リーヴ・シュレイバー(ウィンター、ソルトの上司)、キウェテル・イジョフォー(ピーボディ、ソルトを追う人)、ダニエル・オルブリフスキー(オルロフ、ロシア人の謎の密告者)、アンドレ・ブラウアー(国防長官)、他
公式サイトソルト - オフィシャルサイト
制作USA(2010年7月31日日本公開)

雑感

スパイものであり、アクションものであり、ミステリー&サスペンスものである。スピーディーな展開で、あっという間に終わってしまう。短い映画かと思って時計を見ると1時間40分がちゃんと経っている。時間を感じさせない、というのは最高の褒め言葉となるだろう。

  • どの人が主人公かは最初の瞬間にわかるわけだが、彼女が何者なのかがわからない。観客としては、心情的にはアンジーに寄り添いたいけれど、彼女の立場がわからないため、戸惑い、振り回される。その振り回され加減がいい。彼女の正体は結局なんなのか? というミステリー&サスペンスが第一。
  • ふつう、007でもゴルゴ13でも、悪人なら悪人なりに、主人公の立ち位置は明確であり、読者(視聴者)はそれを踏まえた上で感情移入して行くのであるが、本作では、(見かけ上)主人公の立場が何度も変わる。もっとも、最後になって振り返ってみれば、どの場面でも常に一本筋が通っていたことがわかる。この納得のされ方もいい。
  • 基本的に、スパイの嫌疑をかけられた彼女が追手から逃げる話。襲ってくる男性陣を殴ったり蹴り倒したり、監禁された部屋からありもので銃を自作して脱出したりとという、ソルトの、そしてアンジーの辣腕ぶりがカッコいいのだが、一方で、監視カメラのレンズを遮るため、ぱんちゅを脱いでそれをひっかけるシーンなどもあり、と、ということはだな、それ以降のシーンでのアンジーは、ノーパンなのか!?(実際にはスカートをはいているため、見た目はセクシーでもなんでもない)といった部分も含めて、目が離せない場面の連続だ。このアクションがもうひとつの魅力。
  • この作品は、もともとはトム・クルーズ主演で話が進んでいたが、いろいろな経緯ののち、アンジー主演で完成をみた。男性役を直前に女性役に書き替えた割には、あとからその話を知るまでは全く気付かないほど修正は完璧だった。

*1:もっとも、昨年もアンジー主演の「チェンジリング」を観た時に、これが今年最高の一本、と思ったものの、今から振り返ってみれば「アバター」だったというべきだろうから、年度途中の評価はアテにはならないが。