冬休み用にDVDを5枚借りてきたのだが、なんだかんだで見そびれてしまい、結局見たのは「南極料理人」だけ。まあ、これが面白かったからそれはそれで良かったのだが、返却前日になって、あと一枚、新しいのを見るか、南極料理人を見返すか3秒ほど迷った挙句、再視聴することにした。
二度見ても面白かった。今度は細部までわかったし。
豪快でざっくばらんが人の多い基地のメンバーの中、主人公の西村は真面目で几帳面で面倒見のよい性格に見える。料理担当という職種から、家庭でいえば主婦っぽい役割になるから、そうであることに不思議はないが、その彼も家に帰れば座敷に寝転んだまま何もせず、生まれたばかりの手のかかる幼児がいるのに、すべて奥さんに任せたまま、という対比が興味深い。
生瀬勝久は、TRICKの矢部謙三役で知ったが、テンションの高い役をノリノリでこなしていた。龍馬伝における吉田松陰役もそうであった。対して本作では淡々とした役柄で、矢部謙三の面影は微塵もない。当初は本さんが生瀬勝久だとは気付かなかったほどである。これは上野樹里にぜひとも見習ってもらいたい。なにをやっても「まるっきりのだめ」と言われる最近の上野だが、演じ分けることはできるのだ。
過去記事
- 「南極料理人」は久々にいい映画(DVD)(2010/12/30)