まさかジブリに泣かされることになるとは。「思い出のマーニー」

まさか、まさかの展開。

題名思い出のマーニー
原作ジョーン・G・ロビンソン
監督米林宏昌
出演高月彩良(佐々木杏奈)、有村架純(マーニー)、松嶋菜々子(佐々木頼子、杏奈の養母)、寺島進(大岩清正、夏の間、杏奈がお世話になる夫婦の夫/木工職人)、根岸季衣(大岩セツ、清正の妻)、森山良子(夫に先立たれた老婦人(だれ?))、吉行和子(ばあや、湿っ地屋敷の使用人)、黒木瞳(久子、絵描き)、杉咲花(さやか、湿っ地屋敷に引っ越してきた少女)、大泉洋(杏奈の主治医)、他
公式サイト映画『思い出のマーニー』 大ヒット上映中!
制作日本(2014年7月19日公開)
時間103分
劇場TOHOシネマズ ららぽーと横浜(スクリーン9/115席)

鑑賞の経緯

僕は一般にアニメ映画に興味がない。ジブリにも興味がない。というか宮崎駿の絵柄があまり好きではない(過去に観たジブリ作品は「ゲド戦記」「かぐや姫の物語」で、いずれも宮崎駿作品ではない)。今回は有村架純が主演の声をすると聞いたので、それで観に行ったようなもの。観て良かった。すばらしい作品だった。有村さんが引き合わせてくれたのだと思う。

内容

佐々木杏奈は喘息持ちだが、クラスに友達がおらず、養母ともしっくり行っていない。心配した医師は転地療養を薦め、夏休みに親類の大岩夫妻の世話になることになった。が、この地でも近所の人となじめず、孤立するばかり。そんな時、マーニーに出逢う。

雑感

最初に予告編を見た時は、ひと夏のボーイ・ミーツ・ガールの物語だと思い込んでいたため、杏奈が女の子だとわかった時は驚いた。原作は児童文学だから、女の子同士の友情を描いても不思議はないが、ボーイ・ミーツ・ガールの物語の方がより汎用的に共感できるのではないか。劇中、マーニーが幼馴染の男の子と仲良くするのを見て杏奈が嫉妬する場面があるのだが、あの感情も杏奈が男の子だった方がより自然だったはず、などと思いながら観ていた。

が、しかし。

まさかこういう話だったとはね。これは予想しなかったし、びっくりさせられた。わかってみれば巧みに伏線が貼ってあったことにも気づく。これは、女の子同士の話でしかあり得ない。そして、それがわかって思わず涙ぐんでしまった。まさかジブリに泣かされるとは思わなかった。

前半の少々間延びした感と、後半で物語が大きく動いた時の畳みかけるようなテンポのよさがうまい。

その他

原作はイギリスが舞台だそうである。それを映画では日本に移し替えたが、マーニーとアンナの名前はそのまま、ただしアンナは杏奈の字を当て日本人という設定にしたそうである。なるほど、マーニーが外国人であること、また外国人でありながら日本語がネイティブであること、マーニーの家がエキゾチックであることなどに多少の不自然さを感じていたが、事情がわかった。

追記(2014/09/10)

原作を読んだので、映画との違いを踏まえ感想をまとめた。