窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ちひろさん」

題名ちひろさん
原作安田弘之
監督今泉力哉
出演■のこのこ弁当:有村架純(古澤綾/ちひろ)、平田満(尾藤、店長)、風吹ジュン(尾藤多恵、店長の妻)、根岸季衣(永井)、他
■友人関係:豊嶋花(おかじ)、占部房子(おかじの母)、斉藤陽一郎(おかじの父)、長澤樹(べっちん)、嶋田鉄太(佐竹マコト)、佐久間由衣(ヒトミ、マコトの母)、鈴木慶一(浮浪者)、他
■風俗関係:van(バジル)、リリー・フランキー(内海)、市川実和子(チヒロ)、芹澤興人(客)、他
■その他:若葉竜也(谷口、ラーメン屋の客)、他
公式サイト2月23日公開 映画「ちひろさん」公式サイト
制作日本(2023年2月23日公開)
時間132分
劇場新宿武蔵野館(劇場1)

ちひろ

「みんなで食べた方がおいしいってよく言うけど、みんなで食べてもおいしくないものもあるし、一人で食べてもおいしいものはおいしいよ」

感想

Netflix presentsと宣伝されていたから、てっきりNetflixを契約しないと見られないのかと思っていたが、劇場公開もされているとのこと。大急ぎで見に行った。

有村架純は良かったなあ。カジュアルな普段着姿が魅力的。下着姿も自然だった(着替えシーンを映して、部屋での行動を示しつつ、肌の傷を視聴者に見せる演出が自然だった)。

セックスはしたくなる時があるけど、恋人はいらない、という。でも、恋人がいなければ、したいときに相手を見つけるのがすごく大変ではないか。人は、だから相手を確保しておく、という側面はあると思う。もっとも、恋人がいるからといって、したいときにいつでもできるわけではないけれども。

元風俗嬢、という強烈な設定だが、本作においてはそのエピは生かされていない。別に前職がファミレスの店員でも、引っ越し屋でも成り立つ。まあ、有村架純に崩れたところがないからでもあるが。

マコト役の嶋田鉄太は頑張っていた。しかし、それ以外に今ひとつ印象的な役の人がいない。豊嶋花はいつも気にしているのだが、子役時代の方がうまかったと思ってしまう。

原作が掌編だから致し方ないが、短いエピソードの積み重ねで大きな流れがない。特別笑えるわけではないし、強烈なキャラクターが登場するわけでもない。これで2時間12分は長過ぎたのではないか。1時間50分くらいでよかったのではないかと思う。ありていに言えば、少々退屈だった。

平田満風吹ジュン根岸季衣リリー・フランキーが脇を固める。安心・安定の演技派俳優だが、ワン・パターンでもある。

見終わったら餃子が食べたくなった(とtweetしたら今泉監督にいいねをもらった)。



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