窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

ハリウッドで映画化された日本の小説。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

20日ぶりの洋画だ。そんなに観てなかったっけ?

題名オール・ユー・ニード・イズ・キル(Edge of Tomorrow)
原作桜坂洋
監督ダグ・リーマン
出演トム・クルーズ(ウィリアム・ケイジ少佐、本来はメディア担当)、ブレンダン・グリーソン(ブリガム将軍、ケイジを最前線へ送り込む)、ビル・パクストン(ファレウ曹長、現場でのケイジの上長)、エミリー・ブラント(リタ・ヴラタスキ軍曹、伝説の女性戦士)、ノア・テイラー(カーター博士、リタの協力者)、他
公式サイト大ヒット上映中!映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』公式サイト
制作USA(2014年7月4日日本公開)
時間113分
劇場TOHOシネマズ日本橋(スクリーン5/226席)

内容

宇宙からの侵略に対し、地球側は苦しい戦いを強いられていた。ひょんなことから最前線に送り込まれてしまったウィリアム・ケイジ少佐は、あっという間に殺されるが、死んだと思ったら一日前に生き返る。死ぬたびにタイムスリップするのだ。記憶だけは蓄積されるから、次に何が起きるのか正確に予想でき、それで少しずつ戦果を挙げられるようになるが……

雑感

日本原作とやたらに喧伝されていたが、元の小説も(漫画化もされたようだが、その作品も)、桜坂洋という作家もまるで知らなかった。星雲賞の候補になったりして、それなりに騒がれたらしいのだが。

この手のタイムスリップものは初めて観る。その点は新鮮だった。同じことが何度も繰り返され、主人公は少しずつ能力が上がっていき、まあ能力が上がるわけではなく経験値が上がるだけなのだがそれがわからない周囲から見ればすごい能力に見えるわけだが、初めてのことは大概失敗する、繰り返すうちにだんだんできるようになっていく、そのあたりがうまく表現できていた。ちょっと「NEXT-ネクスト-」(ニコラス・ケイジ主演、2008年)を思い出した。

同じ時間を何度も何度も何度も何度も繰り返すということ自体ストレスがたまることだろうし、行きつく先がほぼ確実な死なのだから、それに対する恐怖もあろう。いくら生き返ることがわかっていたとしても死ぬ時は痛いはず。しかし、そのことに関しては特に問題にされていなかった。

あとは普通のアクションもの、かな。

今日の英語

  1. We got go.(急げ)

タイトル

原作本のタイトルが「オール・ユー・ニード・イズ・キル」らしい。英語タイトルがそうなっていないのは、英語的におかしいと思われたからかな。All you need is kill. だと「殺人がすべて」になってしまい、映画の内容とずれる。killを使うなら All you need is to be killed. でないといけないのでは。作中、リタがケイジに「You have to die.」と告げるシーンがあるから、これに即すならば All you need is die. となろう。これならキャッチーでよいと思うが。

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