「大空港2013」(DVD)

雑感

劇場で観た時はワンシーン・ワンカットであることを知らず、観終わったあとで作品について調べていて知った。今回は、そのことを気にしながら見ていた。

舞台が屋上へ行ったり部屋の中だったり空港の外だったりするが、カット割りがないということは、すべての場面転換は誰か登場人物の移動とともにすることになる。それを違和感なく不自然にならず実現しているのは、見事というほかない。狭いエレベーターで移動する時も、登場人物以外の人(カメラマン)や機材が乗っていることを微塵も感じさせない。

そして、かなり早い時期から倉科百合子(as 戸田恵梨香)や犬山寅男(as 梶原善)が映っている。舞台と違ってこういうことのタイミングを合わせるのは至難の業ではないかと思える。

役者やスタッフの「プロの技」には感嘆したが、そこまでしてワンカットにこだわった理由はよくわからない。ワンカットであることが宣伝になっているならそれもよかろうが、普通にカット割りを使えばもっといい作品になっただろうと思ってしまう。

作品そのものの感想は、劇場で観た時とあまり変わらない。犬山の職業がIT関係ということだったが、IT関係会社経営=金持ち、というステレオタイプはどうにかならんか、とは思う。ごく一部に成功する人がいるのは事実だが、一般的平均的には、IT=貧乏、である。

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