窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

そこは変えたらいかんでしょう。「花燃ゆ」第8話「熱血先生、誕生」

22日の夜にtwitterのTLが騒ぎになっていたようだが(放送を見ていないから無視していたが)、こういうことだったのか。

放映日

2月22日(日)

出演

粗筋

久坂玄端は貧しい藩医だが日本の現状に人一倍危機を感じ、猛烈に勉学に励んでいる。読むべき本を探し、熊本藩士の宮部鼎蔵にまで会いに行くが、宮部からは、長州藩には吉田寅次郎という傑物がいると教えられる。さっそく国防に関する自身の考えを述べ寅次郎に手紙を書くが、寅次郎からは痛烈な批判の返事が届く。激昂した久坂は、何度か激しい手紙のやりとりをしたのち、(文の口車に乗って)寅次郎に会いに行く。寅次郎からは「僕が教えることは何もない。共に学びましょう」と言われる……。ちなみに、久坂玄端はこの時16歳だ。

雑感

野山獄での様子を見、「分かち合う」ことの大切さを知った文は、兄・寅之助に私塾を開くことを提案する。蟄居を命じられているため、外出はできない代わりに、家に人を呼べばいいだろうと。生徒がいないという寅之助に対し、「人は私が集めます!」と言い、さっそく入江九一・野村靖・吉田稔麿らに勧誘して回る……のだが、吉田寅次郎をバカにするのもいい加減にしろと言いたい。寅次郎は、文に言われなければ何もできない間抜けだったのか。そうではないだろう。重要な人物がしばしば主人公の引き立て役になって割を食うのはよくある話だが、やっていいことと悪いことがある。そんなことをしなくたって、文を引き立たせることはできるはずだ。

文が寅次郎の使いで久坂の家に行き、久坂が手紙を読んでいる間に「なんて書いてあるのだろう」と気になって後ろから覗き込むシーンもあったが、これも言語道断。こんなはしたない真似は現代でも通じないが、当時の武家の娘の振る舞いとしてはあり得ない話である。また、久坂を兄に合わせるために文が取った方法は失礼極まりないもので、目的がどうあれ、あとで謝って済む類のものとは思えない。こういうことをさせちゃいかんだろう。

寅次郎と久坂の手紙のやりとりは、なかなか迫力があって面白かっただけに、残念である。

今日の百合之助

獄から出てきて帰宅した寅之助に対して、かけた言葉は「風呂に入れ」。

今日の梅太郎

子が生まれる。原田泰造久保田磨希の顔を見ているとずいぶん遅い出産だと感じてしまうが、梅太郎は28歳です。

今日の椋梨藤太

先週、伊之助に理解を示した(ふりをした)のは、政敵である周布政之助の力を弱めるために、周布派閥に属する伊之助を自分の派閥に鞍替えさせようとした、ということか。椋梨藤太の世話係を任じられた伊之助は、周布政之助から裏切り者とののしられる。あれで周布派はばらばらになるだろうと椋梨はほくそ笑む。

今日の寿

椋梨美鶴に招かれ遊びに行く。集まっていた武家の奥様衆から、着るものの良し悪しもわからず化粧の仕方も知らない田舎娘とバカにされるが、椋梨美鶴からは可愛い子と言われ舞い上がる。さらに着物までもらってしまい有頂天に。伊之助は苛立ち、そんなものをもらうなと怒鳴るが、事情を知らない寿は意に介さない。

今日の玉木文之進

自分の息子を厳しく教育するも、寅次郎に比べてあまりにも物覚えが悪いため、憤慨する。久しぶりに登場したと思ったらギャグパート担当だった。いやギャグじゃないんだけど。ギャグじゃないんだけどさ……。

今日の高杉晋作

遊女との色事の真っ最中に「つまらん。つまらなくて死にそうだ」とつぶやく。

配役

1856年における満年齢(役者の年齢は放映日を基準とした)

役柄   役者  
杉文 13 井上真央 27
杉寿 17 優香 34
杉百合之助 52 長塚京三 69
杉梅太郎 28 原田泰造 44
吉田寅次郎 26 伊勢谷友介 38
久坂玄瑞 16 東出昌大 27
高杉晋作 17 高良健吾 27
吉田稔麿 15 瀬戸康史 26
入江九一 19 要潤 34
野村靖 14 大野拓朗 26

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