窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

早くもため息。「花燃ゆ」第3話「ついてない男」

3回目にして、これから先を見続ける気力が奪われつつある……。

出演

粗筋

  • 寅次郎は脱藩の罪を許されたが、武士の身分は剥奪される。
  • 黒船来航。寅次郎は毛利敬親に建白書を提出する(当時、こうした差し出がましい行動は咎の対象だった)。
  • 寿は、伊之助様があまり構ってくれないのでプンプン。でも懐妊。
  • 長州藩の若者が、萩に外国船がきたらどうする? と密談。今日の夜中に海に行こう、ということになるが、威勢のいいことを言っていた吉田稔麿入江九一は来ず、約束の時刻に集まったのは久坂玄瑞と、彼らの密談を覗きによって知った文だけ。文は、口先だけでなく行動する人が好きだと久坂に告げる。

雑感

本来、今回のタイトルは「黒船来航」にすべきだった。歴史ドラマであれば。しかし、黒船に乗って誰が何をしに来たのか、なんの説明もない(鬼の顔をしたペルリの似顔絵だけは画面に写ったが)。幕府の慌てぶりも、その後の対応も、浦賀近辺の住人の騒ぎぶりも、一切描かれなかった。寅次郎は、「みんな、この国の危機に気づいておらん」と言うが、どんな危機があったのか、寅次郎はどの部分に危機感を持ったのか、そこを視聴者に説明しなきゃダメでしょうが。それは学校の授業で習ったよね? 忘れた人は教科書を見てね! ではドラマにならない。

一方で文の無軌道ぶりは目に余る。覗きはもはや定番だが、今回は一人ではなく、入江すみ、吉田ふさと三人で覗く点が斬新だった(これを斬新といっていいのかどうかは別にして)。武士の娘として、特に玉木文之進のような厳しい叔父に躾けられたとはとても思えない。今回、見つかりそうになってすみかふさが「見つかったら、また殴られる!」と叫ぶのだが、殴られるのが厭ならいい加減覗きなどやめろよ!

その他

1853年における年齢

役柄   役者  
杉文 10 井上真央 27
杉寿 14 優香 34
吉田寅次郎 22 伊勢谷友介 38
小田村伊之助 23 大沢たかお 46
入江九一 16 要潤 33
久坂玄瑞 13 東出昌大 26

(2015/1/17 記)

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