窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

TVシリーズ「まほろ駅前番外地」第1話「プロレスラー代行、請け負います」(DVD)

演出

放映日

  • 2013年1月11日

出演(レギュラー)

  • 瑛太(多田啓介)
  • 松田龍平(行天春彦)
  • 松尾スズキ(シンちゃん)〔第一話には登場せず〕
  • 山田瑞希(来夢来人ホステス)〔第一話には登場せず〕
  • 相内優香(ラジオアナウンサー)〔第一話には登場せず〕

出演(ゲスト)

  • 永澤俊矢(スタンガン西村、まほろプロレス代表)
  • 坂井真紀(西村悦子、スタンガンの妻)
  • 新井美羽(西村つな、スタンガンの娘)
  • 宇梶剛士(瀧、元まほろプロレス所属)

粗筋

スタンガン西村は売れないプロレスラー稼業を長年続けてきたが、50歳になったのを機に引退を決意。その相手役として多田、行天が指名された。

雑感

一話約30分。比較的チープな作りだが、複雑な伏線もなく、とんとんとテンポよく進むので見やすい。それでも多田・行天の魅力は十分に描かれている。好みで言えば、テレビドラマとしては理想的。

スタンガンの相手役をする多田・行天は運動神経が抜群で、スゴイ、と思ったが、考えてみたら本人がやっているわけじゃないだろうしな。彼らが覆面レスラーだったのは、客に素性を隠すためもあろうが、同時に、視聴者にスタントであることをわからせないためでもあるのだろう。その証拠に、瀧が登場した時は、いかにも素人がドタバタやっているように見えた。宇梶さんは悪役も多く、迫力があってよろしいが、裸になると、そこはスポーツマンのそれではないのだな。

悦子は、夫がプロレスラーであるためにさんざん苦労をしてきたが、そこまで懸けてきたはずのプロレスラーを辞めてしまうことに対してもまた、寂しさを感じているようであった。引退を撤回した途端に実家へ戻ってしまった理由が不明。そりゃ、これからも支えていきます、とも言えないだろうけど。

しかし、この歳になった娘がいきなり帰ってきても、実家も困るだろうな……

悦子が「あの人はプロレス以外何もしたことがなかったから、プロレスを辞めて何をするんでしょう」とつぶやくシーンがある。が、プロレス稼業は利益を生むどころか借金が増えていくばかりの状況の中で、他に何も仕事をしていなかったのか? いや、実際、解体屋で仕事をしていたではないか?(アルバイトなんだろうけど)

スタンガンは「50だから引退する」と年齢を明言するシーンがある。妻子の歳はわからないが、役者の年齢でいうなら、坂井真紀は42歳、新井美羽は6歳。別に男が44で子どもを作ってもおかしくないし、女は36ならまだ産めるけど、この子が6歳であることに必然性が感じられなかったので、なんとなく不自然だった。別に娘は中学生くらいでもよかったのではないか。