窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「大豆田とわ子と三人の元夫」最終話

放送日

  • 2021年6月15日

出演者

あらすじ(公式サイトより)

「好きになれる自分と一緒にいたいし、一人でも幸せになれると思うんだよね」――。考えた末、四度目の結婚には踏み切らず、一人で生きていく道を選んだとわ子。八作や鹿太郎、慎森ら3人の元夫との関係は相変わらずで、しろくまハウジングも買収前の平穏な日常を取り戻していた。


ある日、オペレッタでとわ子は初恋の相手・甘勝岳人と偶然再会する。親しげに思い出話に花を咲かせる甘勝に嫉妬した鹿太郎は、抑えきれない感情を共有するために慎森に電話をかけるが……。


それからしばらくして、とわ子は自宅に置いていた亡くなった母の荷物が詰まった段ボール箱を偶然見つけ、中から旺介と離婚する前の母が書いた一通の手紙が出てくる。母の思わぬ一面に動揺するとわ子だったが、同時にこの手紙を出せなかった胸中を思って複雑な気持ちになる。すると、同じく手紙に気付いた唄が、送り先の人物に会いに行こうと提案する。

雑感

慎森が夜明け前にとわ子に電話をかけてきて雑談に付き合わせたり(本人はハワイにいて昼間)、鹿太郎らが夜遅くとわ子の家を訪ねてきて、「私はもう寝るんだから帰って」と言っても帰らず、勝手にとわ子の家の食材を使って食事の支度をして食べ始めたり、彼らの自分勝手な振る舞いは度を越していて笑えない。「本当に嫌だったら警察を呼ぶはずだから本心では嫌がっていない」などと勝手な理屈で自らを正当化する態度も不愉快だ。

門谷もマディソンパートナーズも厭な奴らだったが、彼らは時期が過ぎれば去っていく。シーズン1~3はとわ子からずっと離れず終生付きまとう気満々なのが恐ろしい。自分の周囲ではたいへん評判のよかったドラマだったが、後半の三人の無軌道ぶりはとても擁護できず、手放しで称賛できるドラマではなかった。

ただ、最終回に登場したまーさんこと國村真の存在はよかった。「(おばあちゃんと)恋人だったんですか?」とストレートに聞く唄も小気味いい。かごめが長生きしたらこんな存在になるのかと思われ、真ととわ子がキッチンで一緒に料理をする風景はかつてのかごめを彷彿させる素敵なシーンだった。