窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「大豆田とわ子と三人の元夫」第八話

放送日

  • 2021年6月1日

あらすじ(公式サイトより)

しろくまハウジングが外資系ファンド・マディソンパートナーズに買収されてしまった。さらに、その責任者で“企業買収の悪魔”と呼ばれる人物が、最近親しくなったばかりの大史だと分かり、とわ子は驚きを隠せない。ところが、社長のとわ子に退任要求を突きつける一方で、ビジネスとプライベートは別だと言い切る大史。仕事以外では、今までと変わらずとわ子と親しくしたいという。とわ子もまた、大史と過ごした楽しい時間を忘れられず、その申し出を受けることにする。

そんな元妻の恋心を敏感に察した慎森は、鹿太郎をけしかけ、二人でとわ子のマンションへ。「好きな人、できた?」という直球質問にとわ子は……。

一方、大史は自社の社長からの「ある命令」に従うため、とわ子に相談を持ちかける。恩義を感じている相手からの指示とはいえ、あまりにも“自分”がない大史の姿勢に納得できないとわ子は、大史をマンションに招いて説得を試みることに。しかし、そこへ慎森と鹿太郎、さらには八作もやってきて…。

あらすじ(上記の続き)

小鳥遊は社長の命令で、社長の娘と結婚しなければいけなくなる。彼は高校時代からヤングケアラーとして10年以上も「生きていなかった」時代があった。終わってみれば、学歴も職歴もなく年を取ってしまったが、それを今の社長に拾ってもらい、一から仕事を教えてもらった。だから今の自分があるのは社長のおかげ、社長の言うことには逆らえないという。

その話を聞いたとわ子は、そんなことで人生を縛られるのはおかしい、好きでもない人と結婚するのは相手にも失礼だと言い、自分の家へ連れてきてカレーを食べさせる。そこへ慎森や鹿太郎、大作がやってきたので小鳥遊をベランダに隠す。慎森らが帰ったあと、小鳥遊は外れた網戸を直す。

雑感

慎森や鹿太郎が勝手にとわ子の家に押しかけてくるのには辟易する。事前にアポを取らずいきなり家にやってくるのがいかに迷惑か、しかもとわ子は女の一人暮らしである。そこへ男がやってくるというだけで非常識だ。ましてとわ子は嫌がっているのだ。ちょっとギャグで済ますには度を越している、と思う。笑うより嫌悪感が先に立つ。

もっとも、とわ子も家へ入れなければよいと思うのだが、ドアを開けてしまうのがまたとわ子のやさしさというか、押しの弱さなのであろう。確かに、松林さんが「そういうところがダメなんですよ」と言いたくなる気持ちもわかる。

小鳥遊を家へ招いた時に慎森らがやってきた時、普通なら家に入れない。客がいることがわかったとしても、会社の大事な大事な取引先を招いている、とても微妙な相手だから邪魔だてされたら迷惑だと言えばよかった。慎森は顔を知っているのだから、事情はわかるだろう(敵対関係にある相手をなんとか懐柔しようと自宅に招いて食事をご馳走するのはあり得る話だし、普通はそう考える。でも慎森や鹿太郎は、好きな人? 今度はこの人と付き合うの? という方向に解釈しそうだ)。

ピッとスーツを着て、袖をまくり、お皿を洗うオダギリジョーは破壊力があった。

(2021/6/19 記)


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