放送日
- 2021年11月1日
脚本
音楽
主題歌
- 「アルデバラン」(AI)
オープニング映像
- 竹内泰人
語り
登場人物
概要
1925年、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子店で女の子が生まれた。名前を安子という……
ケチべえこと赤螺吉兵衛はラジオで落語を楽しんでいる。商店街でラジオがあるのはここだけだ。安子は興味深々。ある時「たちばな」の職人が「ラジオがほしい」と杵太郎に訴えるが、そんなものは不要と取りつく島がない。算太はケチべえのラジオを盗み、おじいちゃんからだといって安子にプレゼント。安子はそれを店に持っていき、みなが喜んでラジオに聞き入る。もちろんすぐにバレるのだが、皆がラジオを喜んで聞いていた様子を見て、杵太郎は考えを改める。
雑感
- 橘家の夕食風景。職人さんと一緒に食卓につく。料理一品一品をきちんと映し出す。高級食材ではないが手をかけた、おいしそうな料理。豆腐の田楽、ママカリの甘酢漬け、いわしの団子汁など。作る人はさぞ大変だと思うが、ひさと小しずのふたりだけで作っているのかな。
- 安子は餡子が好きでラジオに興味あり。杵太郎は和菓子を食べて嬉しそうにしている人の顔を見るのが好き。ラジオを許すのも、ただ孫に甘いだけではないところがいい。
- 安子がおつかいに行った店の奥さんが身重だったが、算太がラジオを盗んで謝罪に行った時にちょうどこの時の子が生まれたわけね。
- 和菓子屋の娘に安子と名付けたら、あんこと呼ばれるに決まっているが、命名した時はそこまで気づかなかったのか、それともわざと掛詞としたのか(まさか餡子とは名付けられないだろうから)。豆腐屋の娘はきぬだった。
- ラジオを見たことがなくたって、新品と他人の物では違うことくらい、大人が見ればわかると思うが、みんなが騙されたのはちょっと無理がないか。箱に入っていなかったのか? 説明書は? なんでケーブルが埃だらけなの? とか。
- 英語の語りは当然外国人だと思ったが、城田優だった。英語が英語らしくてびっくり。城田優はハーフだが母親はスペイン人で子供の頃に暮らしたことがあるのはバルセロナ。別に英語のネイティブというわけではない。
- 冒頭で和菓子のことをJapanese traditional sweetsと説明していた。間違いではないがちょっと説明的過ぎる。自分はconfectionという英語を使うのがいいと思っている。
- AIという人? の名前を初めて聞いた(と思った)が、「嫌われ松子の一生」で松子の同僚役だった人だ!