第21週「1994-2001」(木)
放送日
- 2022年3月24日
概要
すみれの離婚を知り、ひなたが胸騒ぎを覚えているそのころ、蕎麦屋「うちいり」を訪れた一恵は、酔ったすみれをやさしく介抱する榊原の姿を目撃します。ショックを隠せず、涙ながらに「大月」へ駆け込む一恵。後を追ってやってきた榊原が必死に事の経緯を説明しても、一恵は耳を貸そうとせず……(NHKオンデマンドの解説より)
ハリウッドご一行が来日し、映画村を訪れる。この中にひなたにとっての女神がいることがナレーションで示唆された。それは、誰? どうして?
今日のひなたと一恵
「黙っているときのすみれさんは天使なんやさかい」
今日のひなたとすみれ
「すみれさん、もう少し飲みますか?」
今日の一恵と榊原
「おいしい」
「よかった」
それひなたが淹れたお茶なんだけど……
今日のひなたとるい
「(店番をしていて)怒ってても、疲れてても、悩んでても、自然と明るい顔になる。見てて楽しいわ」
雑感
一恵問題
初めからここまで見続けて来た視聴者にとって、現在の最大の関心事は、安子はどうしているのか、なぜ一切連絡を絶ったのか、るいと和解するのか、であろう。が、るいの渡米については事前準備の様子も渡米後も描かれない。それは、現在の主役はひなたであってるいでも安子でもないからだが、それならばひなたには、るい&安子の件を超える「事件」が起き、視聴者の興味をつないでくれなければ困る。はっきりいって一恵の恋の行方などどうでもいいのだ。
とはいえさほど拗らせることもなく、あっさり解決。榊原はひなたやすみれの前で一恵にプロポーズし、一恵は笑ってそれを受け、一件落着となった。
ひなたは、一恵に対してだけではなく、すみれに対しても気遣いを見せる。成長ぶりが窺えるというところだが、もう34だからな。映画村でも立派な中堅だな。
るい問題
るいは安子問題に進展のないまま、「やんちゃくれ」の最終回の日(1999年4月3日)にあっさり帰国。
今回はトミーのアメリカツアーについて行ったということらしい。ジョーが「音楽でアメリカに連れて行く」と言ったのは、音楽で渡米の費用を稼ぐ、という意味ではなく、仕事でアメリカに行く、という意味だった。なるほど。
いくらジョーに才能があっても、30年、音楽から離れていた人が、ちょっとピアノを練習しただけでプロになってアメリカツアーに行けたりするのは不自然だと言う人もいるが、ジョーが行ったわけではなく、トミーについて行ったのだ。そして、連日連夜、演奏を続けただろうが、ジョーがステージに上がれたのは一曲だけ。それが今のジョーの評価なのだろう。割と現実的な線だと思う。
ということは、るいはジョーの専属付き人ではなく、バンド全体のマネージャー兼通訳的な位置づけだったのかも知れない。トミーが気を利かせてくれたのだろうが……
ハリウッド問題
さて、ハリウッドチームが来日。ハリウッドの大作映画が日本の時代劇を撮るとなれば、衰退する時代劇にとっても、映画村にとっても、英語の勉強を続けたひなたにとっても、大きな出来事には違いないが、ドラマも残り二週間、激震が起きるのか……?
その他
- すみれ、昨日の記者会見では「彼のことは今でも尊敬しています」と言っていたが、今日は「亭主関白どころじゃない、将軍です、理不尽将軍」とこき下ろしていた。取材がすみれのところに来ていることからして、現在の星川との人気の差を物語っている……?
- るいはアメリカで(酔っぱらって)ステージにあがり、“On the Sunny Side of the Street”を歌って喝さいを浴びたという。在りし日の定一を思い起こさせるが、単に酔って調子に乗ったというだけでなく、安子に聞かせたいという意味もあったのではないか。日本人が飛び入りで歌ったとなれば、日系人の間で噂になるかも知れないし。ひなたもそれを見抜いていて、「おばあちゃんに向けて歌うたんやろ。届いたらええな、いつか」と声をかけた。
- トミーがるいをサッチモ呼ばわりしたり、一子のことをベリーと言っても、ひなたは疑問を感じず受け入れている。新情報が多過ぎて、そのくらいではもはや動じない、ということか。
- ひなたが使っているのはパソコンではなくワープロ専用機。Windows 98 SEの時代だが、業界関係者ではない一般人は、こんなものだろう。全角表示はいただけないが