窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ」(100):るいの渡米

第21週「1994-2001」(水)

放送日

  • 2022年3月23日

登場人物

概要

衰退する一方の時代劇を救うため、英語の勉強を続けるひなた。時がたち、ついにノストラダムスが地球滅亡を予言した年が到来します。回転焼きにライバルが出現しても、上司の榊原から時代劇界を揺るがすビッグニュースを聞いても、これが恐怖の大王なのかと疑うひなた。そんなある日、親友の一恵が浮かない表情で「大月」を訪ねてきて……(NHKオンデマンドの解説より)

あの時以来、一恵と榊原は付き合っているようだが、どうもいい年をして清い関係らしく、もちろん将来の話など何も出ていないらしい。そして最近は忙しいと会うこともままならず。一恵は、榊原は自分をどう思っているのか、そもそも私たちは付き合っているのかとひなたに愚痴る。ひなたは、まず直接話をすることだと二人を会わせる算段をつけるが、榊原が「うちいり」に行くと、離婚したすみれが一人酒をしていて、榊原に「あんたにしておけばよかった」と絡んできた。そこを来店した一恵に見られて……

今日のひなたとメアリ

"Your English has improved a lot. Keep it up!"
"Thank you."

今日の小夜吉

「このたびのこと、回転焼き屋さんには災難なこっちゃけど、どうかくじけずにお気張りやす」

今日のひなたと一恵

「あたし、もう34え」
「知ってます、同い年やし」

雑感

るいの渡米

時代は一気に約三年進んで、1999年になった。だんご三兄弟が流行っているから1~2月か? るいとジョーはついに渡米することになった。三年の間に安子やロバートの連絡先は調べがついたのか、きぬちゃんと連絡は取れたのか、定かではないが、ここから先は現地で調べようと思わせるだけの目処が立ったと思われる。ジョーの仕事も軌道に乗って、三年で渡米できるくらい貯まったということだろうか。

いろいろと気になるが、今の主役はひなたで、るいではなく、ましてジョーでもないから、ここは省略し、アメリカへ行ったるい&ジョーではなく、日本に残ったひなたを描き続けるのは正解である。なんならるいのアメリカ物語は、視聴者が勝手に想像して、薄い本でも作ってくれという思い切りの良さを感じる。

ひなたの英会話

第99回でひなたはコツコツ勉強はしたが、実際に英語で会話をする機会はなかった。その後も三年、くじけずずっと勉強を続けていたのだろう。今回は(かつて通った英会話学校の講師であった)メアリーと再会し近況報告をするシーンがあり、また、映画村では外国人客に道を訊かれて案内する場面もあった。この時はお化け屋敷を訊かれ、単に場所を教えるだけでなく「怖がってきてくださいね」と付け加えるなど、機転も利くようになった。

すごいなあ。着実に成長しているなあ。実際に会話を経験し、通じることがわかると自信になるし、役立つ手応えがあれば励みにもなる。今は英語の勉強が楽しいのではないか。

榊原から、ハリウッドで時代劇に興味を持っている人がいることを聞かされる。江戸時代を舞台にした映画を撮る企画が進んでいて、7月に視察団が来日するとのこと。映画村を案内することになったらひなたが役に立てると、大張り切り。

一恵と榊原

すみれの結婚は長続きしないんじゃないかな、と何となく思っていたが、本当にあっさり離婚した。そして、榊原にすればよかった、などと言い出すが、これは飲んでいる時に目の前に榊原がいて、話を聞いてくれたからで、本心ではないと思う。また、すみれの結婚を一恵は「榊原さんの失恋」と言っていたが、榊原は本気ですみれとの結婚を考えていたわけではないと思う。「推し」が結婚したらショックを受けるのは当然だが、それとこれは別の話だろう。実際、すみれが榊原に寄りかかっていった時も、榊原は、嬉しいよりも、困ったな、という顔をしていた。もちろん、一恵の存在があるからだろうが……

ところで、一恵の悩みには一切同情しない。要は長く付き合っているのに榊原がプロポーズしてくれないと文句を言っている(あるいは、不安に思っている)のだが、自分が榊原と結婚したいなら、自分から言えばいいのだ。ひなただって自分で言った。それで断わられたり、はぐらかされたりしたら、そこで初めて悩めばいいのだ。平成にもなって、待っているだけの女なんて情けない。

ま、一恵は一人娘だから、茶道の家元を継がねばならず、つまり結婚するならお婿に行かねばならず、男の方こそ悩んでいるのではないか。榊原のことは、わからないが。



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