窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(032)

第07週「パイロットになりたい!」(火)

放送日

  • 2022年11月15日

概要

貴司は会社を辞め失踪していた。その知らせを聞いた舞は貴司へ電話をするがつながらない。舞は久留美と古本屋・デラシネへ向かうが、デラシネは閉店廃業していた。舞は貴司の異変になんとなく気づいてはいたが、自分のことに頭がいっぱいで気遣えなかった自分を責める。貴司の母・雪乃は貴司の勤めていた会社に話を聞きに行ったが、何も分からずじまいで帰ってくる。(NHKオンデマンドの解説より)

連絡もなく三日帰宅しない貴司を心配する雪乃が会社に電話するというのを一度は止めた勝だが、結局電話したところ、三日前に辞表が提出されたということだった。

舞に貴司から電話がある。一度見てみたい景色があって、今、五島に来ている、母には元気にしていると舞から伝えてくれ……と言って切れた。そのことを勝、雪乃に伝えると、舞は「五島に行く」と言い、久留美が「私も行く」と言う。幼い頃に五島から貴司に送った絵葉書を舞は覚えていた。その景色が見えるところに貴司がいるのではないか……

感想

昨日も書いたが、「親が心配するのもわかるが、自分自身の心配と、心配する母親のケアと、両方考えなければいけないのが自宅通勤のつらいところだ」との思いを、今日はいっそう強く感じた。両親は「親の反対を押し切って就職した手前、つらいと言えなかったのではないか」と推測していたが……

両親によれば、貴司はもともと大学の文学部へ進学希望だったという。ところが、文学なら大学へ行かなくても勉強できると言って、進学してほしいという親の希望に反して就職したのだという。意外だ。てっきり本人は進学希望だったが、家の経済事情から就職せざるを得なかったのかと思っていた。

舞と貴司、久留美と貴司の関係も気になるところだ。本作は中途半端な恋愛ものに落とし込むつもりはなさそうだが、思春期の男女の友情というのはいろいろと怪しいもので、特に、双方とも付き合っている相手がいない状況下での「男女の友情」ほどはかなく、もろいものはないと思う。舞は五島に親戚がいるからわからなくもないが、久留美がそれに(高い旅費と、授業やアルバイトを休むというペナルティを支払って)ついていく合理的な理由は見当たらないが、久留美は貴司が好きなのか……?(それとも舞に対する嫉妬か?)貴司は二人をどう思っているのだろう?



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