窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(045)

第09週「私らはチームや」(金)

放送日

  • 2022年12月02日

概要

柏木学生と水島学生がつかみ合いのけんかをした翌日、悪天候のため飛行訓練は中止になる。舞は大河内教官に、なぜ柏木学生が操縦訓練で迷子になるのか尋ねる。大河内教官はその問いに厳しい見解を示す。一方柏木学生は独りで地図に多くの書き込みをしながら翌日のフライトの予習をする。そういう柏木学生を矢野学生はプレッシャーを感じているんだろうと、おもんばかる。(NHKオンデマンドの解説より)

柏木は、仲間の協力を得て独自のポジショニングの練習を重ね、少しずつ調子を取り戻していく。そして、舞が苦手とする着陸について逆にアドバイスする。ついに、最初の検定試験の日がやってくる。その前夜、柏木は舞に言う。「岩倉、俺はお前のことが……」

感想

大河内教官が舞に言ったのは三点:①本人が聞きに来なければ意味がない。②自分の何が問題だったのか、向き合うことを恐れているうちは、何も解決しない。③すべてを一人で抱え込むことが正しいと考えているとすれば、彼は、パイロットの本質を理解していない。

柏木は、舞の説得で仲間の協力を受け入れる気にはなった。上記の③に関しては改善が見られた。が、①②に関しては進展せず。教官は、試験の前に訊きに来てほしいと思っていただろうが……

今週は柏木の成長回。成長というほどの変化はまだないが、変化はあった。主役以外の人のこうした変化に関心を持つようになったという点で、新たなフェーズにはいったと実感(NANIWAバードマンの頃は、舞以外のメンバーは誰も変わらなかった)。ただし、舞以外のメンバーは、それぞれが試験の合格を目指して必死のはずなのに、なぜ柏木に協力する気になったのかは不明。そのあたりももう少し踏み込んで描けたらよかった。

ラスト、柏木が舞を黙って見つめてしばしの間が流れる。まさか大事な試験の前夜に告白はないだろうが、まるでそうであるかのような雰囲気は不要だ。僕は恋愛要素は大好きだが、必要のないところまでぶっこまなくてよい。目標に向かって努力する中で互いの尊敬と信頼が生れる、そしてそれが切っても切れない絆となる。それでいいじゃないか。



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