窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(069)

第15週「決断の時」(水)

放送日

  • 2023年01月11日

概要

IWAKURAをたたむことを社員に告げためぐみは、信用金庫が資産価値の視察に来るがいつも通りに仕事をするように頼む。めぐみや舞が落ちついたと感じた祥子は、五島に帰るとめぐみに言う。そんな祥子にめぐみはお礼を言う。(NHKオンデマンドの解説より)

舞は悠人のところまでわざわざ出向き、IWAKURAに投資してくれるよう依頼するが、即答で断わられる。兄には頼らない、母と二人で何とかすると言って去る。

貴司と久留美に事情を説明し、母を支えたいと話す。それはパイロットの夢を諦めることかと久留美は驚き、止めるが、貴司は、とびうおは海にもぐっていてもとびうおだと言う。

視察の日、少しでもいいところを見せようと、社員一同、早朝から掃除をしていた。それを見ためぐみは、IWAKURAを畳むと決めたのは間違いだったと口にする……

感想

嫌な方向に話が流れた。昨日、火曜日にしてあっさり決断したことにほんの少し危惧を感じたが、誰がみてもそれ以外に選択肢がないからだと安心していた。が、まさかぶり返しがあるとは。

舞が母を支えたいという気持ちは大切だ。だが、支え方はいろいろあるのではないか。そばにいること、同じ仕事をすることだけが支える方法ではない。パイロットになって充実した生活を送ることや、それできちんと収入を得ることも、十分母を支えることになるはず。家を出ることを、まるで母を見捨てるように感じる気持ちは自分には理解できないし、受け入れがたい。大学を中退し、航空学校へ行くに当たってはずいぶんと親にも迷惑をかけたし、お金も出してもらったはずだが、それが無になってよいというのだろうか。

祥子が、亡き夫の残してくれた船を大切にしているのはわかる。会社は船とは違う。浩太の「いつか飛行機に使ってもらえるネジを作りたい」という気持ちは社員で共有できる夢だが、「夫の残した会社を潰したくない」のは夢でも目標でもない。ドラマはどう展開するのかわからないが、めぐみが気を取り直してIWAKURAを継続させようとしても、あっという間に瓦解するのが関の山で、誰も幸せにならないだろう。



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