窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「どうする家康」(08)

題名

  • 「どうする家康」第08話「三河一揆でどうする!」

放送日

  • 2023年2月26日

概要

本證寺から年貢を取り立てようとする家康に対し、一向宗徒が三河各地で一揆を起こした。武力で抑え込もうとするが、有能な軍師がいるらしく、すべての作戦が裏目に出る。松平昌久など周囲の領主が寝返り、家臣の夏目広次まで裏切る中、家康は半蔵に、寺へ潜入し内乱を仕掛けることを命じる。そこで半蔵が目にした空誓を補佐する、“軍師”の正体とは……(公式サイトより)

軍師の正体は本多正信だった。

雑感

心の中に信仰を持ちつつも、実生活では殿に仕えるて、普通は矛盾はない。が、こうして大名が寺と対立することになると、信者は困った立場に立たされることになる。家康は、寺に付いた家臣を、自分を「裏切った」と表現するが、裏切り者と言われるのはつらいところだろう。

石川数正酒井忠次らが家康についているのは安心だが、夏目広次は寺に付いた。本田忠勝や榊原康政らが誘われて迷う姿を見せたのは、信心ゆえではなく、家康の態度が情けないからだろう。今の家康にはあまりいいところはないが、小心者だったのは確かなようだし、まだ20歳で、父がいないとあれば、実際にはあんなものだったのだろう。

お調子者でいい加減だが実は切れ者、という役柄は松山ケンイチこそふさわしい。最後に見せた顔は、これまでで一番すさまじかった。

宗教が人をどう取り込んでいくのかを執拗に描いているのが面白い。これだけでも、今年の大河を評価したいところだ。一方、ギャグパートも冴えている。家康が服部半蔵を呼ぼうとして手を叩くのは、どの漫画の影響だろう? 今のところ服部半蔵がコメディパート担当になってしまっているが、もう少しカッコいいところも見たい。

配役

松平昌久を演じた角田晃広は、大豆田とわ子の二番目の夫。
(2023-03-05 記)

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