題名
- 「どうする家康」第05話「瀬名奪還作戦」
放送日
- 2023年2月5日
概要
今川を滅ぼすと信長に約束した元康は、その前に、駿府に捕らえられている瀬名を取り戻そうと決意。家臣たちの反対を押し切り、イカサマ師と呼ばれ嫌われている本多正信の妙案に望みを託す。正信は、伊賀忍者の服部一党を使い奪還作戦を立てるが、頭領の服部半蔵は過去の失敗ですっかり自信を失っていた。駿府に潜入した正信と半蔵は無事、瀬名を取り戻せるのか!?(公式サイトより)
本多正信は松平家臣団から嫌われており、忠勝からは「ニセ本多」と言われる始末。がその正信の知恵を借りなければ打開策がない。正信は「誰が裏切るかわからないから」殿と二人だけで話がしたいと望み、それを受けた信康は正信の話を信じ、望みを託す。
定信は自信を失っていた服部半蔵に檄を飛ばし、服部一党を集めさせ、瀬名奪回の作戦を遂行する。当初は瀬名とその子のみを奪うはずだったが、瀬名は両親を連れて行くことを望み、関口氏純と巴は、このまま今川にいるよりはと夜逃げを決意。だが、巴が、何かと親身になってくれる田鶴にだけはお別れを言っていこうと事の次第を打ち明けると、それは兄・鵜殿長照の耳に入り、それは今川氏真に報告され、駿府に忍び込んだ服部一党は全滅した……
氏康は、寛大な措置をしては他のものに示しがつかないからといい、瀬名ら関口一族全員を打ち首とすると告げる。
命からがら岡崎に逃げ帰った定信は、もう一回だけチャンスをくれと元康に直訴する……。
雑感
今回は面白かった。アクの強い松ケンの定信、自信喪失の半蔵とは裏腹に、すさまじい忍び技の持ち主である一党の面々。これならば瀬名奪還は成功すると思っていたら、まさかまさかの迎え討たれて(半蔵を除いて)全滅とは。まさに正信が危惧した通り、秘密はどこから漏れるかわからないのだ。
田鶴は今川が絶対に正しいと信じているし、瀬名たちを本気で心配している。兄に報告したのも、瀬名らを奪いに来たならずものを撃退するため、つまり関口一家を守るため。ところが、彼らが全員打ち首になると聞いて唖然とするところも面白かった。自分がスパイ役を務めていたとはわかっていなかったのだ。
一方、巴は一体何のために田鶴に喋ったのか。田鶴は今川の者なのだから、田鶴に喋れば今川に筒抜けになるに決まっている。田鶴が黙って逃がしてくれるとでも考えたのだろうか。恐らく巴はお姫様育ちで、そんな難しいことは考えなかったのだろう。
服部一党の面々はなかなか個性的だったが、まさかたったい一回の出演で全員がいなくなるとは思わなかった。逆に言えば、一回で消えるのに強烈な印象を残した。ドラマとしてはよくできている。
さあ次回、瀬名らが殺される前に再度の奪回作戦が成功するか。
(2023-02-12 記)