第5週「キツネノカミソリ」(月)
放送日
- 2023年05月01日
概要
植物学の道に進むと決めた万太郎は、綾にも「自由に生きてほしい」と伝える。綾も峰屋のために生きると宣言。二人は、今日選んだ道を悔やまずに歩むことを誓い、竹雄もそれを見守るのだった。佐川に帰る前に、早川逸馬の演説会に参加した三人。思いがけず登壇することになった万太郎だが、突如乱入してきた警官隊に捕らえられてしまう。(NHKオンデマンドの解説より)
今日の万太郎と綾と竹雄
「わしは峰屋を出る。ねえちゃんとは夫婦にはなれん」
「わかった。そうやったら峰屋は私に任せちょき」
「お二人は前だけ向いちょってください。うしろはわしがおりますき」
感想
万太郎が逸馬と別れたのは明け方だった。ジョン万からシーボルトの本を見せられたが、さすがにこんな貴重な本を初対面の人間がもらえるはずがなく、見せてくれただけだろう。だから万太郎は朝までかかって中を読んだのではないか。ジョン万と朝まで話し込んでいたとするのは非現実的ではないか。夜の10時か11時に訪ね、一時間ほど話したといったところだろう。
この時代は集会をしただけで捕まることがあるのだった。万太郎は逸馬から、帰る前にもう一度寄って顔を見せろと言われていたため、集会に顔を出すが、捕まるリスクがあるのに、万太郎を登壇させた逸馬は無責任だ。結社に入る決意を固めたなら、リスクも負わなければいけないが、万太郎は入らないと言っているのだから。
ところで逸馬らは、自分立ちは雑草だが、雑草にも自由はあると吠える。が、早川という姓があるということは、それなりの身分なのだろう。民権運動は没落士族が薩長への不平不満をぶつけるためにやっていた面もあるという。だから官吏もピリピリしていたのだろう。