第10週「大空の弟」(木)
放送日
- 2023年12月7日
概要
羽鳥善一が企画した合同コンサートは、ブルースの女王・茨田りつ子とスウィングの女王・福来スズ子の共演が評判を呼び、客席は満員。梅吉もカメを連れて客席にいた。いよいよ開演、りつ子のこん身のスピーチ、そして「雨のブルース」が響き渡る。迎えたスズ子の出番。六郎を思うスズ子のために羽鳥が描き下ろした「大空の弟」をたずさえ、ステージへと歩みを進める。(NHKオンデマンドの解説より)
感想
「雨のブルース」「大空の弟」「ラッパと娘」の三曲がほとんどを占めるという異例のドラマ。特に「大空の弟」は音源が残っておらず、2019年に楽譜が発見され、そこから(孫の服部隆之の手で)再構築されたといういわくありの曲。今後、歴史に残る音源は福来スズ子のものかと思うと、感慨深いものがある。
お上の言いつけを律儀に守り、三尺四方からは出ずに歌ったスズ子だが、ちゃんとバドジズっていた。梅丸でもこういう風に歌えばよかったのにな。まあ、いろいろ経験して辿り着いた境地ということなんだろう。
スズ子の楽団は四人しかいないはずなのに、大勢の人がうしろで演奏していたのはなぜか。茨田りつ子の楽団も協力してくれたということか。しかし茨田と福来では曲調が全然違う。一緒にと言われても演奏者も困ったのではないか。とにかく楽団が練習している風景が全くなかったから、想像でしかないが。
梅吉が見に来た。すぐに香川へ行くのではなく、公演があるならそれを見てからにしようということか。喧嘩別れになりそうだったが、和解はなったということだろう。香川行きはどうなるのか? 自分は、梅吉のためには香川へ行った方がいいと思うが。ここで引き留めても、結局寝るか呑むかだけの生活で心身を病むしかないだろうし。