窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(123)

第26週「世紀のうた 心のうた」(火)

放送日

  • 2024年3月26日

登場人物

  • 竹下健人(カツオ)

概要

歌手引退――。スズ子はその決断を、愛子や大野に伝えた。羽鳥善一に絶縁すると言われ、タケシが大反対し家から飛び出していっても、スズ子の決心は揺らぐことはなかった。スズ子は、同志でありライバルである茨田りつ子にもその思いを伝える……。一方で、羽鳥はスズ子の引退を思いとどまらせることができないかとりつ子に相談をする。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

りつ子に引退する旨を伝えると、「残念ね」という答えが返って来てスズ子は驚く。「辞めるなら勝手に辞めれば?」とでも言われると思っていたのだ。りつ子は「あなたは同志だと思っていた、だからあなたの決断を尊重する」とも。最後の最後にツンデレのデレがきたりつ子様だった。

カツオは、スズ子さんがいろいろ考えて上で決めたのことなのに一方的な感情で騒いで申し訳ありませんでした、と謝罪し、スズ子さんの歌に救われた人は日本中にたくさんいるのだから、きちんと記者会見をすることを提案する。たー坊、大人になったなあ。歌手を辞めるとタケシも無職になるから真剣になっているのか? 歌手は辞めても女優業は続けると言っているから、マネジャーは続けるのか?

カツオが留学先から一時帰国したのを機に、スズ子も食事に呼ばれるが、絶縁すると言ってしまった手前、気まずくて顔を合わせられない羽鳥は、用事を作って外出。前の晩もスズ子への態度をめぐってカツオと大喧嘩したのだそうだ。カツオいわく、親父はスズ子さんを自分の持ち物か何かと勘違いしている、と。

その羽鳥はりつ子と会っていた。絶縁するって言っちゃったんでしょ、と言うりつ子に羽鳥は驚く。「あの子の口は綿よりも軽いのよ」と笑うりつ子に羽鳥は、とにかく絶縁は失言だった、だから何とか君から引退を撤回するよう言ってくれないか、と頼み込むも「無理」と断わられる。りつ子は言う。羽鳥先生は、あの子の曲を作っている時が一番楽しそうだった、羨ましかった、と。

今日の羽鳥先生は、昨日の威厳はどこへ行った、情けない顔をしていた。失言だったと思うなら、謝罪して撤回すればよさそうなものを、それはしないのだ。この両極端を草彅がうまく演じていた。本作は「福来スズ子物語」なのだが、同時にそれは「羽鳥善一物語」でもあって、終盤での草彅の演技は、時に趣里を食うほど印象的だ。

ところで小田島親子は住み込みなのかと思ったが、今朝は一緒に「出勤」してきた。一は愛子を誘って一緒に学校へ行くためだが。朝ごはんは食べて来た、と言ったから、ちゃんと家は別にあるのだ。父子二人の生活で食事の支度も大変だから、家でご飯を食べて行きなさい、というだけだったか。でも「オールスター男女歌合戦」をスズ子の家で見ていたけど……自宅にテレビがないからか……。



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