窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(119)

第25週「ズキズキするわ」(水)

放送日

概要

水城アユミに「ラッパと娘」を歌わせてほしいと頼まれたスズ子は、困ってしまい結論を出せずにいた。記事にまでなってしまったため、スズ子は、羽鳥善一に相談に行く。しかし、羽鳥は、そんな大事なことを軽く言わないでほしいと、厳しい言葉を投げかける……。一方、愛子は、体育の時間のかけっこが楽しみで学校に行っていたが、ある日、落ち込んで帰ってくる。(NHKオンデマンドの解説より)

「君はどう思うんだい」と羽鳥に訊かれたスズ子が「先生が作った曲ですから……」と答えると、羽鳥は軽く言わないでほしいと言い、「じゃあ僕がいいよと言ったら、君はそれでいいのかい」と厳しい顔をする。水城アユミの歌は聴いただろう、もし彼女が「ラッパと娘」を君よりもうまく歌ったら、君はもう居場所がなくなるかも知れないよ、と。

そんな矢先に、ずっとクラスで駆けっこが一番だった愛子が、転校生の足が速くて二番になってしまうかも、と落ち込んでいた。

どうしていいか困ったスズ子は、茨田りつ子を呼び出して相談する。彼女は、「昔のあなただったら、水城アユミとの共演なんてわくわくするって言ったはずよ」と言われてハッとする……

今日の茨田りつ子とスズ子

「茨田さんにボロカス言われているうちに、ワテ、なんやワクワクした気分になってきてしまいましたワ」
「はあ? あなた、本当のおバカ?」
「はい。茨田さん、ありがとうございます。わざわざお呼びたてした甲斐がありましたわ。ほなワテ、行きます、すんまへん、ご馳走さまです」
「いや、あなたのおごりでしょ!?」

感想

盛りを過ぎ、人気にも陰りがみられ、それをスズ子は自覚する一方で、正面から受け止めるのを避けていた。今回の一件はそれを突き付けられたということか。羽鳥は、自分では決められず羽鳥に預けようとする態度にがっかりしたのか。例えば「水城アユミに『ラッパと娘』を歌ってもらうことにしましたワ、あの子がどんな風に歌うのか、ワクワクします~」という風に言ってほしかったのか。

愛子が駆けっこで二番になるかも知れないことを悔しがるのは、まあわかりやす過ぎる喩え話だが。

小田島が一緒に食事をしていたのは驚き。その上一くんまでも。住み込みでもないのに……と思ったが、まさか住み込みなのか?

タケシは確かに調子に乗り過ぎている。ただしタケシは「負けたくない」と強く思っている。だから嫌味も言うし、連絡を取り次がない等の(児戯に等しい)嫌がらせもする。その態度は褒められないが、「負けたくない」という気持ちは、スズ子にはないものだ。

それにしても茨田りつ子様はすごいねえ。たった一言相談しただけで、現在のスズ子をあれほど的確に見抜くなんて。



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