窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(118)

第25週「ズキズキするわ」(火)

放送日

  • 2024年3月19日

概要

スズ子のもとに、誘拐未遂事件を犯した小田島が訪ねてくる。すっかり反省した小田島の話を聞いたスズ子は……。一方、年末の歌合戦では、スズ子は新旧対決に挑むことになった。しかも、対戦相手の若手の有望株・水城アユミは、大和礼子と股野義夫の娘だ。しばらくして、スズ子は股野と久しぶりに話をすることにする。そこで、スズ子は、水城アユミからあるお願いをされる。(NHKオンデマンドの解説より)

就職先がないが、なんとしてでも働き口を探す、という小田島を、スズ子は庭師として雇うことに。タケシは「あんな極悪人に」と反対するが、「この世は義理と人情や」と言い返す。

股野から「つもる話がしたい」と言われて会ったが、その時に、年末の「オールスター男女歌合戦」でアユミに「ラッパと娘」を歌わせてほしい、と頼まれる。そこへアユミ本人も合流し、お願いされる。スズ子は即答できず、羽鳥先生にも相談しないと、と言って言葉を濁す……

感想

一くんがまた登場したのは嬉しかった。あれだけで終わってほしくないと思っていたからだ。父親のしたことは恥ずべきことなのだけれど、そのことで一くんがひねずに育っているようで、それはよかった。スズ子と再会しても「こんにちは、おばちゃん」と言うだけで、謝罪もしないし、愛子に対してもお前呼ばわり。もちろん、愛子はそういう一がいいのだ。

アユミが「ラッパと娘」を歌いたいという。SNSでは「歌わせたくない」「歌ってほしくない」という意見が主流だ。「橋本環奈が薬師丸ひろ子に、ひろ子さんは『Xの悲劇』を歌いますよね、私に『セーラー服と機関銃』を歌わせてください! と言われたらどうぞとは言えんやろ」「石川さゆりに、今年は『津軽海峡・冬景色』ですよね、私は『天城越え』を歌います、と言われたら」……などの声もあるが、薬師丸ひろ子は紅白には滅多に出ないし、トリを取ったこともない。石川さゆりに「天城越え」を歌わせてくれと、誰が頼むのだ? 天童よしみか? それは新人じゃなかろう。初出場歌手がトリ前ということ自体が異例なのだ。

個人的には、ベテラン vs 新人の対決の構図とされるなら、自分の持ち歌を歌った時点で相手は屈したみたいなものなのだから、どうぞどうぞということではないかと思うが、そもそも何の歌を歌うのかは、歌手自身が勝手に決められるものではないだろう。水城アユミにも、ここまでのし上がって来る中での、代名詞的なヒット曲があるのだろうから、番組プロデューサー側はその歌を歌わせたいはず。レコード会社との契約もあるだろうし。まずスズ子が許可してくれたら、正式に動く、その前に筋を通しに来た、ということだろうか。

股野と待ち合わせたのは、町中の普通の喫茶店ぽい。スズ子が堂々とやって来たのは驚いた。おまけに「水城アユミ」の名前も大声で話す。スズ子がよく使う店で、いつもこんな感じなのかも知れないが、その場には水城アユミまでがやって来たわけで、そういう有名人同士が会う場合は、帝国ホテルのロビーを使うとか、もっと相応しい場所があったのではないか。気さくなのはスズ子のいいところだが、ちょっと無防備だ。案の定、鮫島に写真を撮られ、記事を書かれてしまう。

鮫島もイヤな奴だが、記事の内容自体は(現時点で公にしてよいことかどうかは別として)間違ってはいなかった。今日に限って言えば、一番イヤな奴はタケシだ。



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