第17週「ほんまに離れとうない」(火)
放送日
- 2024年1月23日
概要
スズ子は愛助と結婚するために、歌手をやめようかと考える。一方、愛助は、スズ子が歌手を続けられるように、自分が村山興業をやめると言いだす。二人の話を聞いた坂口は、まずは落ちついて考えるようにと伝える。スズ子は、愛助との結婚を取るか、歌手としての生き方を取るか、自問自答の日々を送る。ある日、羽鳥善一が、スズ子の家に突然やってくる。(NHKオンデマンドの解説より)
今日の羽鳥先生とスズ子
「好きな人のためなら、誰かておいしいん作りますわ」
「おいおい、ずいぶん惚気るね。だとしたら最近の麻里さんは僕に」
今日の羽鳥先生
「オペラのカルメンというのは知っているだろう? 僕はね、ずっとこれがやりたかったんだよ。日本でやるにはどんなものかってずっと構想を練っていたんだ。……ジャズミュージカルという手法でやってみようと思いついたんだ! 福来くん、名付けてジャズカルメン、略してジャズカル。ううん、これはよしとこう。とにかく、これがやれるのは当然、福来くん、君しかいないんだ。これはね、すごい楽しい舞台になるよ」
今日の羽鳥先生と愛助
「スズ子さんのジャズカルメン、絶対に見たい。僕が世界で一番見たいと考えている観客やで」
「いや、残念ながら君は二番だね。一番は僕だ」
感想
昨日いろいろボンの甘さを書いたが、今日は「スズ子さんを辞めさせるくらいやったら、僕が村山を出る」と言った。やっと出てきたか。そうだ、そうした選択肢を愛助も持つことが大事なのだ。
しかし坂口も山下も大反対。ボンが社長を継ぐことは社員全員の総意なのだという。なるほど確かに家族的な会社だ。坂口に「いっそ自分が社長に」という野心はない。若い愛助を「ボン」と呼び、次期社長が当然と思い、そういう前提ですべての話を進めている。外部から人を呼ぶとか、社員から取りたてるという選択肢は、彼らにはないのだろう。
そこで山下が、村山が変わればいいのだ、と言い出した。そうなのよそこなのよ。そしてそれはボンが直接社長に言わなければならないと言う。それもその通りよ。
愛助は初めてその気になり、「明日にでも」大阪へ行くと言う。だが焦るな、どうやってトミを説得するのか十分に練らなければならない。無策でぶつかっても返り討ちに遭うだけだぞ、っと思っているところへ吐血――。
史実はある程度知っているが、本作は創作なのだから、史実を曲げてもいいんだぞ、前作だって寿恵子は死ぬ前にスエコザサが事典に載っているのをちゃんと見たぞ。