第17週「ほんまに離れとうない」（水）
放送日
- 2024年1月24日
概要
愛助は自分が大阪に行ってトミと直接話すと決める。しかし、その時、愛助は再び喀血し、すぐに病院へ運ばれる。医者からは当分の間入院し、安静にするようにと伝えられる。愛助のそばについて看病をするスズ子に、羽鳥善一は何か力になれることがあるなら何でもすると伝える。翌日、愛助が再び入院したと知らされたトミは病室に駆けつけ、愛助を大阪に連れて帰ると言いだす。（NHKオンデマンドの解説より）
大阪へは行かない、スズ子さんと過ごすと言う愛助に、こんなところにいたら死んでしまうとトミは怒鳴る。こんなに病気が進行しているのにそれに気づかないスズ子や坂口を責め、山下に至っては、あんたのそばにいたらいつもこうなると毒づく。病室が騒がしいため何があったかと医師がやって来ると、大阪へ連れて行くと伝える。今は絶対安静が必要だ、大阪へ行くとしても、病状が落ち着いてからだと説明。トミについてきた矢崎が、「社長、出直しましょう、ぼんの身体に障ります」と言うと、トミは大人しく退散。
その後、スズ子は愛助に、大阪へ帰った方がいいと伝える。お母さんの気持ちはわかる、手許に置いておきたいのだ。それにこれ以上意固地になると結婚を許してもらえなくなるかも知れない、そのためにもここは従った方がいいと。
体調が落ち着いた愛助は、大阪行きを決意。荷物を用意するスズ子に、箱根まで見送ってくれと頼む。箱根で一泊しようと。
感想
状況は急展開。トミが怒鳴り散らし、愛助を興奮させるのは悪手ではあったが、愛助の命を大事に考えるからこそ。スズ子や坂口や山下を怒鳴りつけ、嫌味を言うが、彼らに落ち度があるわけではない。悪いのは病気で、八つ当たりをしているのだ。坂口や山下は、こうした理不尽な八つ当たりをこれまで何度も受けているのだろう。山下は、恐縮はしているが全然反省している様子はない。
が、一昨日は嫌味な奴に見えた矢崎が、社長を止め、トミは矢崎の言葉に耳を貸した。怖い社長ではあるが、皆が無批判に従っているわけではなく、言うべき時は言うし、それが正論であればちゃんと聞く耳を持つ社長なのだ。だからみんな従っているのだ。
愛助がスズ子を箱根旅行に誘う。この身体で旅行なんてとも思うが、どうせ通り道だし、途中下車して一泊するだけと思えば、そうたいしたことでもないかとも思う。新幹線があるわけではなし、東京から大阪までは長い道のりだから、ひたすら電車に乗り続けるよりも、休み休みの方がいい。けどなあ。これが最初で最後の旅行になるんかなあ。
