第17週「ほんまに離れとうない」(木)
放送日
- 2024年1月25日
概要
病状が落ち着いた愛助とスズ子は、二人きりで湖畔に旅行に出かける。そこで二人は、将来の家族のこと、夢のことなどを語り合う。愛助が大阪に戻り、スズ子が仕事を再開しようとしたやさき、スズ子に子どもができたことが発覚する。スズ子はさっそく愛助に手紙を書いてそのことを知らせる。山下と坂口は、トミにはまだ伝える時ではないと言うが、愛助がトミに話をしてしまう。(NHKオンデマンドの解説より)
感想
箱根で何か言いたそうにしていたのでもしやと思ったが、果たしておめでただった。その時はまだはっきりしていなかったので愛助には告げなかったが、医者に行ってはっきりしたため、まず山下と坂口に告げる。しかしおめでたなのに「おめでとう」とは言ってもらえず、二人とも「社長に知れたら大変なことになる」と顔をしかめるばかり。それでも山下はあとから「おめでたいことです」と言ってくれてよかったが。
愛助は子ができたことをあっさりトミに話すが、これについては愛助が正しいと思う。こういうことは隠しておいてもいいことはない。
山下が社長と話しに行く、と言うのに対し、坂口が「あんた社長に嫌われてるやろ、大丈夫か?」と言い、山下が「大丈夫や」と答えるシーンがある。何日か前に坂口も同じことを言って返り討ちに遭ったんじゃないか? その再現になりそうな……。ただし、トミが山下を嫌いかと言えば、それは違うと思う。
もし本当に嫌っているなら、長きにわたって重用はしないだろうし、愛助に近づくのも阻止したはずだ。それはしないのは信頼の証だと思う。文句ばかり言うのは、何でも言える相手だと思えばこそ。坂口が幼い愛助を連れてあちこちの劇場を連れ回したことが、次代の村山を担う才を育てたことは、トミも認めているのではないか。
それにしても、トミも坂口も山下も、若い、愛し合っている二人が二年も一緒に暮らしていて、子どもができることを想定しなかったのだろうか?