第18週「あんたと一緒に生きるで」(木)
放送日
- 2024年2月1日
概要
スズ子のもとに愛助から、病状は快方に向かっており、出産予定日までには東京に帰ることができるだろうという葉書が届く。しかし、実は愛助の病状は非常に悪いままであった。愛助は、トミに、自分はもう助からないのだろうと聞く……。その数日後、スズ子に陣痛がくる。ちょうど同じ時、山下と坂口のもとに、大阪の矢崎から緊急の知らせが入る。(NHKオンデマンドの解説より)
愛助はトミに、自分はお母ちゃんの子でしあわせだった、けどスズ子さんは自分を救ってくれた唯一の人や、だから絶対結婚する、と瀕死のベッドの中から伝える。トミは、それなら元気にならないと! あんたが元気になったら何でも言うこと聞いたげるわ! と答える。「そやから、元気になって……」
矢崎からボンの危篤を聞いた山下と坂口は、それをスズ子に伝えるかどうか揉めたが、結局は伝えようということになり、スズ子の家へ行く。そこには陣痛が襲ってきて苦しむスズ子がおり、二人で急遽スズ子を産婦人科へ連れて行く。山下と坂口が気を揉む中、無事にスズ子は女児を出産。喜ぶ坂口は矢崎へ連絡。「まだ見てないけど、可愛い子でっせ! ボンにそっくりの!」と興奮して伝えるが――
感想
愛助の鬼気迫る演技、何も言わない矢崎の演技が双璧。特に矢崎は、何も言わず(言えず)受話器を握りしめて突っ立っている様子や、ゆっくりと崩れ落ちていく背中が雄弁に物語っている。病室ではトミも無言で立っている。矢崎から無言のメッセージを受け取った坂口も無言で立ち尽くす中、山下だけが「まさか……?」と呟く。山下も無言でよかったと思うが、一般の視聴者のことも考えると、さすがに全員が全くの無言というわけにもいかなかったのだろう。
明日になったら、これは村山が視聴者に仕掛けた壮大なドッキリで、実は愛助は元気だよ~ん! とかないかしら。それで憤慨する視聴者はいないと思う。
愛助が最後に書こうとしていた手紙には、子どもの名が書いてあったのだろうか?