窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「カムカムエヴリバディ再放送」(112)

  • 最終週「2003-2025」(Day 5)

概要

ひなたとるいは、再び来日したアニーと再会します。そこでひなたはアニーから驚きの誘いを受けます。そして時は流れ、それぞれの人生にさまざまな変化が……。ラジオ英語講座とともに歩んだ家族の100年の物語、ついにフィナーレです。(NHKオンデマンドの解説より)

感想

圧巻の最終回だった。主題歌ではいつもの絵ではなく、これまでの名場面ダイジェストが走馬灯のように流れ、ちょっと泣いたけど、基本的には明るく楽しく、そして少しだけ未来を予見させる話で、とても後味がよかった。第一話につながる演出も見事だ。

吉右衛門も小夜吉も、幼少期は中川聖一朗が演じ、少年期は石坂大志が演じた。吉之丞は少年期を石坂大志が演じた。小夜吉もこれまで中川聖一朗が演じていたが、最終回は石坂大志が演じた。小夜吉には弟(伝吉)ができ、中川聖一朗が演じていた。つまり、最終話で初めて中川聖一朗と石坂大志が共演したのだ! 小夜ちゃんに二人目の子どもができたことに今回初めて気づいた。

桃太郎と花菜の息子、剣を演じたのは藤原詩音。勇ちゃんの小学生時代を演じた子だ。なるほど勇と桃は血がつながっているから、似ていてもおかしくない。桃太郎は自分の名を「剣太郎がよかった」とボヤいていたことがあった。その名を息子に付けたのだろう。

大杉先生がラジオの「英語会話」の講師をしたのは1992~1997年度で作中の2004年度は番組を持っていない。安子、ひなたらが一緒に聴いていたラジオ講座は架空の番組ということになる。確認したら、「英語会話」は2001年度で終了し、後継の「ラジオ英会話」は2008年度からスタート。空白の期間だった。

ドラマでは語られなかったが、ドラマ内で紹介された雑誌の記事によれば、2007年、五十嵐は映画「After the Drop」でアクション監督デビュー。2012年、ひなたは映画「KIYOMORI」でキャスティング・ディレクターとしてデビュー(なおこの年の大河ドラマは「平清盛」(脚本・藤本有紀)だった。これのリメイク映画?)2015年、ひなた、Office Sunny Sideを設立。そして2021年、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」放送開始。

「こわもての田中」「アフロの田中」として、これまで三回、いずれもわずかな時間ではあるが強い印象を残した徳井優は、最終回「夫の田中」としてよたび登場。ベリーの夫は田中姓なのか? 籍を入れていない!? 榊原は姓を変えず、一恵が榊原姓になっていた。

前回に続き、今回も全話感想を書くことができた。自分でも信じられない。二度とないだろう。再放送されたら見たいと思う朝ドラがあるかというと、名作はいろいろあるけれど、わざわざもう一度見たいとは思うほどではない。「虎に翼」は見るかな。

最後のカムカムイングリッシュ

  • Be delicious!(おいしゅうなれ!)