窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

ハンニバル・ライジング (2)

羊たちの沈黙」「レッド・ドラゴン」を観たあとで改めて考えると、冷酷な殺人鬼の製造過程はわかったとして、優秀な精神分析医としてのレクター博士が生まれた過程がわからない。一応、医学校に入学はするが、死体の管理ばかりでまだ医学そのものには触れていない。

しかし、上記の二作では、殺人鬼としての顔よりも、むしろ精神分析医としての彼の才能が話のキーになっている。そこを解き明かさなければ「ハンニバル・ライジング」にはならないのではないか。

どういうきっかけで精神科に興味を持ち、あるいは、その分野に自分の資質があることに気づいたのだろうか。

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