1、2、3とシリーズをすべて劇場で観ている、唯一の作品。
題名 | スパイダーマン3(SPIDER-MAN 3) |
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監督 | サム・ライミ |
出演 | トビー・マグワイア(ピーター・パーカー)、キルステン・ダンスト(MJ)、ジェームズ・フランコ(ハリー・オズボーン)、トーマス・ヘイデン・チャーチ(サンドマン)、他 |
制作 | USA(2007年5月1日公開) |
時間 | 139分 |
雑感
この手の映画(よくも悪くも評判になることがわかっているもの)は、封切と同時に観るか、最後まで観ないかの選択しかない。もちろん僕は観たかった。ところが連休中は種々の事情で観に行かれず、ようやく実現したのは週が明けてから。その間、目にしないようにしていたけれど、どうしたって様々な噂が飛び込んでくる。案の定、評判が悪い。
で、僕の感想は「面白かった」。とにかくビルの谷間をびゅんびゅん飛んでいくCGが見たいわけで、それが見られたから取り敢えず満足である。ああいう飛び方は他に類似のものがなく、極めて独創的。一見の、いや、三見の価値がある、と思う。ビルの壁に、蛙のような低い姿勢で横向きにピタッと着地するシーンは、カッコいい、とは違うが、指をぱちんを弾きたくなる、妙な心地よさがある。
ストーリーにはもともと期待していなかったけれど、意外にストーリーも良かった。パーカー君が真面目な優等生で、どちらかといえば面白みのない人間なのは、トビー・マグワイアに依存しているのかと思ったが、黒い物体に寄生された時のはじけっぷりはお見事。意識が乗っ取られているのか、素に戻ったのか、顔を見るとわかる、という演じ分けができるとは、並大抵の演技力ではない。
演技力といえば、ハリー(を演じたジェームズ・フランコ)もそうだ。父親を殺したのはスパイダーマンだと思い込んでいて、ずっと陰のある、いけ好かない奴だと思っていたのに、記憶を失ったあとのあの屈託のない、魅力的な笑顔はどうであろうか。そしてまた記憶が戻った途端に陰が差す……。最後に真相を知って友情が復活するのは、あまりにも「お約束」で予想通りであったとはいえ、やっぱり感動してしまう。ドラマに「お約束」は必要だ。
それにしても、シリーズを通じてMJが少しも魅力的でない。ヒロインを魅力的に描くのも「お約束」ではないのか。パーカー君にはお似合いの相手かも知れないが。
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リンク
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