窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「官僚たちの夏」第二話「テレビの時代」(TBS)

僕が2回続けて見るのは珍しい。

出演

感想

国産のテレビを普及させるため、(1)海外からの輸入を止め、(2)共倒れを防ぐため参入を許可制にした。今回、話題になった大沢無線は、既にテレビの開発に着手し、試作機まで作っており、その技術を認めて帝都銀行も出資していたが、参入が認められなかった。帝都銀行も認めるほどの技術力があったにも関わらず、なぜ参入が認められなかったんだろう。それが疑問だ。実際、後日会社を見に行った庭野は「これほどとは思いませんでした」と言った。これほどとは思わず参入を制限したのなら、再検討をしても良かっただろうに。このあたりは「何があっても一度決めたことは覆せない」官僚体質を見る思いだ。

また、コンピュータへの転進を薦め、「何があっても通産省が応援する」と約束する場面はちょっと笑った。コンピュータに関してなら僕は(テレビや自動車より)詳しいが、通産省とコンピュータといえば、第五世代コンピュータにシグマ計画と、多くの金と人手をつぎ込んで何一つ成果が出なかったプロジェクトが思い浮かぶ。実は現在も、僕が直接関わっているある分野で、国家プロジェクトで進行しているソフトウエアがある。もちろん、というのもなんだが、かなりの時間が経つけど成果が出たとはいいがたい。通産省にコンピュータが語れる人はいないのですよ。偉い人にはそれがわからんのです

というのは結果がわかっている今言えることであって、少なくとも庭野たちは理想に燃え、真剣に考えていたのだろう。その気持ちは熱いが、こんなやり方でいいのかと、少し疑問を抱かせる方向になってきた、というべきか。

  • 前回、池内信人が通産大臣だと書いたが、この時点では大臣ではなかった。今回の終わりに通産大臣に就任した。
  • 前回も感じたが、主題歌(コブクロのSTAY)が全く合っていない。もっと昭和を彷彿させる歌が良かったのでは。
  • 今回も原作にない話。まあ、微妙になぞってはいるのだが。

配役

岩松了はのだめの親父さん。