雑感
前篇のラストで撃ち殺されたはずの「怨み屋」が実は生きていた……のは、視聴者にははじめからワカッテイタことで、いったいどうやってあの絶体絶命の状況から逃れたのかを知りたいわけだが、その種明かしはなかった。一応、防弾チョッキに血糊をしのばせた、とは説明があったが、用意した死体といつ、どのようにすり替わったのか全く不明。
また、殺されたふりをしたのは「怨み屋」が死んだものと相手に思い込ませたかったから、という割にはその後特に変装もせず(目立つ服装と容姿で)歩き回っているのも不自然。せめて髪型を変えろ。目元の化粧の仕方を変えろ。
今回標的にされた「怨み屋」の同業者は、興津から依頼を受け、いったん依頼を果たしたあと、それをネタに興津を強請るという悪徳業者だった(もっとも、そもそも頼まれて怨みを晴らすという仕事自体が悪徳業務だと思うが)。それに対して「怨み屋」は「逆恨みは引き受けない」など独自のモラルに基づくルールを決め、実行しているようだけど、既に標的にされている人からの依頼を引き受け(るふりをして)大金を受け取るのも、相当あくどいと思う(もっとも、そもそも頼まれて怨みを晴らすという仕事自体が悪徳業務だと思うが)。
あの撃ち合いは「怨み屋」が仕組んだものだとか、興津の行く末だとか、いくつか意外な展開があったのでよしとする。でも、この程度の話なら一話完結にしてほしいなあ。一週間待たされるとイライラするだけだから、あとでDVDでまとめて見ようかなあ。
興津を演じた山本浩司が好演。顔は別にブサイクではない。というより、好男子の部類に入るのでは? イヤな性格をすごくイヤらしく演じていた。