窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

深田恭子がかわいい「夜明けの街で」

深田恭子はめちゃくちゃ可愛かった。けど、それ以外に何かあったっけ?

題名夜明けの街で
原作東野圭吾
監督若松節朗
出演岸谷五朗(渡部和也)、深田恭子(仲西秋葉)、木村多江(有美子、和也の妻)、石黒賢(新谷、和也の友人)、田中健(部長、和也の上司)、萬田久子(浜崎妙子、秋葉の叔母)、中村雅俊(仲西達彦、秋葉の父)、他
公式サイト映画『夜明けの街で』公式サイト
制作日本(2011年10月8日公開)
劇場109シネマズ港北

雑感

前日に観た「アンフェア」は、ストーリーには期待しなかったが、それでも一応、最後まで飽きずに見られた。夏見役の篠原涼子も美人でセクシーだったが、役者として、話を最後まで引っ張ってくれた。

本作は、岸谷五朗深田恭子を後ろから抱きしめている写真と、東野圭吾原作という以外、何の予備知識もなく観た。予告編も一度も見ず、この二人の他は誰が出演するのかも知らなかった。

深田恭子は確かに可愛かった。オフィスで仕事をする時の、眼鏡をかけてOL然とした姿も良かったし、デートのたびの服装や髪形が、ある時はドレスアップして、ある時はカジュアルに、そのどれもがそれぞれに可愛かった。この七変化は楽しめた。

しかし、それ以外に何を観れば良かったんだろう? 全く退屈な映画だった。

不倫なんかする奴はバカだと思っていた渡部が、秋葉に出会い、不倫の恋に溺れていくのだが、その様子は絵に描いたような……絵に描いた不倫というのがどういうものか知らないが、ありふれていて、なんのひねりもない。渡部の思考・行動は単純過ぎるし、何かにつけて下心がミエミエ過ぎる。東野圭吾原作だから期待していたのだが、結末が意外というわけでもない。

夫に浮気されたコキュ妻役を木村多江が演じる。木村多江の顔を見た時に、あ〜あと思った。彼女もまた絵に描いたような薄幸の女である(木村多江が薄幸だと言っているのではない)。

殺人事件が起きているが、犯人は捕まっていない。岸谷と深田のラブ・アフェアにこの事件は避けて通れない。東野作品であるから、せめてこの事件の方は意外な展開を見せてくれるのかと思ったが、別にそれほどのこともなく、ありきたりな結論だった。

物語のラストは解釈が分かれる。秋葉にとっては父親に復讐することが大切であり、渡部は利用したに過ぎない。頭が悪くて、面白いように引っかかってくれる渡部は、都合が良かったから、というもの。もう一方は、殺人の疑いのかかる秋葉に腰の引けた渡部を見て、秋葉が愛想を尽かしたというもの。最初は前者かと思ったのだが、それだと最後の秋葉の涙の意味がわからない。後者だったということなんだろう。

映画 夜明けの街で オリジナル・サウンドトラック

映画 夜明けの街で オリジナル・サウンドトラック

リンク

(2011/11/12 記)