若き日の八千草薫を見たいと思って借りてきた。1979年1月にNHKで放映されたテレビドラマのリメイク版。
題名 | 阿修羅のごとく |
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監督 | 森田芳光 |
原作 | 向田邦子 |
脚本 | 筒井ともみ |
題字 | 山藤章二 |
出演 | 大竹しのぶ(三田村綱子、長女・華道の先生)、黒木瞳(里見巻子、次女・専業主婦)、深津絵里(竹沢滝子、三女・図書館司書)、深田恭子(陣内咲子、四女・ウエイトレス)、仲代達矢(竹沢恒太郎、四姉妹の父)、八千草薫(竹沢ふじ、四姉妹の母)、坂東三津五郎(枡川貞治、綱子の不倫相手・料理店経営)、小林薫(里見鷹男、巻子の夫・サラリーマン)、中村獅童(勝又静雄、滝子の交際相手・興信所の調査員)、RIKIYA〔現・川口力哉〕(陣内英光、咲子の夫・ボクサー)、桃井かおり(枡川豊子、貞治の妻)、木村佳乃(赤木啓子、里見鷹男の秘書)、紺野美沙子(土屋友子、恒太郎の愛人)、益岡徹(緒方、綱子の見合いの相手)、長澤まさみ(里見洋子、里見家長女)、加藤治子(ナレーション)、他 |
制作 | 日本(2003年11月8日公開) |
時間 | 135分 |
概要
四人姉妹は、しばしば集まっておしゃべりをし、表向きは仲良く過ごしているが、それぞれ他人には言えない秘密を抱えていたり、後ろめたいことがあり、また、互いに心の底ではよく思っていない部分もある。ある日滝子が、父に愛人と子がいると言い出す。興信所で調べ、証拠もあるという。姉妹は母を傷つけないように今後の対策について話し合うが……
雑感
- 面白くなくはなかったが、長いテレビドラマという感じ。TVスペシャルならわかるが、あえて劇場版として制作した意図はよくわからなかった。スクリーンで見たらまた違った感想があっただろうか。
- 景品を見つけただけで例の投書の主が母だと断定するのはいくらなんでも安易過ぎる。別の投書でもらったのかも知れないからだ。まあ、娘たちがそう信じた、ということが重要で、本当の投書の主が誰かはどうでもいいのかも知れないが。
- 父の愛人(と子)とされた家族も、娘の思い込みで、知人の家族を庇護していただけとかいうオチがあるのかと思ったが、どうやら本当に愛人だったようだ。ひねりがない。
- 姉妹が全員違ったタイプの美人のため、血がつながっているように見えないのはご愛敬だが、年齢が離れ過ぎている点はリアルさに欠けた。四女は母親が51歳の時の子だということになる。不可能ではないだろうけど……
氏名 | 映画公開時の年齢 |
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大竹しのぶ | 46 |
黒木薫 | 43 |
深津絵里 | 30 |
深田恭子 | 21 |
仲代達也 | 70 |
八千草薫 | 72 |
紺野美沙子 | 43 |
木村佳乃 | 27 |
長澤まさみ | 16 |
配役
- 今と違って驚いたのは、一番は長澤まさみ。まだ子供。最初はどこで長澤まさみが出て来たのかわからなかったほど。
- 木村佳乃は現在からは想像もつかないほど色っぽい。巻子が夫の浮気の相手では? と疑う相手なので(ただの思い込みが、本当に浮気をしていたのかは作中では示されないが)ことさらフェロモンを全開にしていたのだろうけど。
- 深田恭子は、顔つきなどは今とあまり変わらないのだが、太ってた。
- この三人の他は、16年も前の作品であるにも関わらず、現在とあまり変わらず、違和感はなかった。まあ自分も役者みんなの「最近」を知っているわけではない。八千草薫は、自分の知っている「最近」は「舟を編む」(2013年)、深津絵里は「寄生獣」(2014年)で、それとの比較になる、という面もあるのだろうが。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: DVD
(2020/1/11 記)
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