窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

NHK大河第1回「ならぬことはならぬ」

平清盛の余韻冷めやらぬ中、いよいよ新しい大河ドラマが始まる。これはこれで面白そうなので楽しみである。

出演

感想

非常に楽しく、気楽に見ることができた。つくづく、よく昨年は平清盛を一年見続けたなあと思う。不思議なエネルギーに吸い寄せられたとしか言いようがない。

八重の桜、見ていて本当に楽だもん。これはドラマの作りもあるだろうが、僕自身の平安時代と江戸時代(特に幕末)に関する知識の量に、圧倒的な差があるのが主な理由だ。ドラマの冒頭が南北戦争から始まったが、なるほど南北戦争会津戦争を対比させるわけね、世界史の中の日本史という位置づけを最初に宣言するのねと、その意味や意図がすぐに理解できる。会津藩の家訓も紹介されたが、全文を読んだことがあるし、保科正之が定めた経緯も説明できる。保科正之の父母の名も。

その程度の知識があるから、予習なしでも、そして一言一句を聞き漏らすまいと真剣に耳をそばだてなくても、場面場面がよく理解できる。そのため力を抜いて楽しんで見ることができる。そういう意味では、やはり平安時代はしんどかった。何冊も専門書や解説書を読み、予習に励んでも、意味のわからない場面が多々ある。だいたい名前になじみがない。見終わったあとも復習をして、それでその時の話が平家物語の有名なエピソードであることを知ったりとか。それで改めて再放送を見て確認したりとか。そんなことを一年続けたら、それは疲れるわ。悪い経験じゃなかったけど、もう二度とできない。

ところで、ドラマの中で佐久間象山の言った「何かを始めようとすれば、何もしない奴らは必ず邪魔をする。蹴散らして前へ進め」……このセリフは「平清盛」の制作スタッフに捧げたいと思う。

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