めっきり上映館が少なくなった。まだやっているところはあるが、12日まででほぼ終わりのようである。二回目が観られて良かった。
題名 | ストロベリーナイト |
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劇場 | 新宿ピカデリー |
初回に観た時は、竹内結子が大沢たかおのことが好きになる話だと知っていて、いつ好きになるんだろう、いつ付き合い始めるんだろうとそればかり気になってしまい、話を愉しんでいる余裕がなかったが、今回は全体を俯瞰できたような気がする。
雑感
- 姫川玲子が牧田勲を好きになるのは自然だ。玲子の、自ら唇を求める姿勢がいい。
- 西島菊田に違和感。いや、何が悪いわけではないのだが、これまでテレビ編を見て、映画の初回を見るまでは、西島秀俊=菊田和男で自分の中で定着していたのだけど、今は西島秀俊=山本覚馬のイメージで完全に塗り替えられてしまったから、なんだか情けなくなってしまう。これまでは菊田のワンコなところがすごく萌えポイントだったのだが。
- 玲子の持っているバッグはオータクロア(エルメス)だった。僕には何の変哲もないバッグに見えるが、視聴者の中には、なんでただの警部補である玲子がこんな高級品を持っているのか? と思った人もいたらしいので、知らないというのは恐ろしいことである。「警部補への昇進祝いに中古品を24回ローンで買った」と明かされる。新品で買うと一体いくらぐらいするものなのだろうか? なお菊田はオータクロアがわからなかったが、牧田勲は一発で気づいた。
- 肝心のストーリーだが、犯人を起訴するのかどうか、マスコミ発表をどうするのかはさておいて、まず真相を解明しないことには話にならない。柳井健斗に触れるな、というのは玲子ならずとも納得のいかない指示だ。実際には(言うことを聞かせるのが難しい)玲子ではなく、ガンテツに追わせていたわけだが、そのあたりがわかりにくい。
- 実際、真相がどうだったのかがよくわからない。なぜ柳井健斗が殺されたのかわからないし(殺した人は、柳井に恨みはなかったはずだし、それどころか、利用価値があったはずだ)、二人目・三人目の被害者の左目が傷つけられていた理由も不明。
- テレビ編ではいがみあっていた日下が玲子の弁護に回り、ガンテツも口は悪いが協力的。こうした、映画編での変節は、なかなか気持ちがいい。いがみ合っていてもテレビ編1クールを一緒に過ごした仲間という意識が、視聴者にはあるからだ。
- あのラストシーンは納得がいかない、と思ったが、菊田が歩いていく後ろ姿は延々と映しているのに、玲子が歩く姿はあっという間にカット・オフとなってしまう。ここらあたりにポイントがありそうである。
- 原作の姫川シリーズはまだ続いているはずだが、映画の第二弾できないかな〜
過去記事
- まさかの幕切れ・映画「ストロベリーナイト」(2013/02/14)