早稲田松竹へ行くのは初めて。
題名 | 鍵泥棒のメソッド |
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脚本・監督 | 内田けんじ |
出演 | 堺雅人(桜井武史、自殺願望の売れない役者)、香川照之(コンドウ/山崎信一郎、記憶喪失の殺し屋)、広末涼子(水嶋香苗、婚活中の雑誌編集長)、小野武彦(水嶋徳治、香苗の父)、木野花(水嶋京子、香苗の母)、荒川良々(工藤純一)、原金太郎(岩城社長)、森口瑶子(井上綾子、岩城社長の愛人)、柊瑠美(?)、他 |
公式サイト | 内田けんじ監督最新作『鍵泥棒のメソッド』公式サイト |
制作 | 日本(2012年9月15日公開) |
劇場 | 早稲田松竹 |
内容紹介
貧乏役者・桜井は、銭湯で転倒し意識を失っていた男とロッカーの鍵をすり替え、その男に成りすます。財布には大金が入っており、豪華な自動車も手にした。が、その男は殺し屋コンドウだった。桜井はコンドウにきた依頼を受けてしまい、大変な目に遭う。一方自分を桜井だと思い込んでいるコンドウは、真面目に努力して役者を目指すが……
雑感
あまり期待していなかったのだが、予想外に面白かった。堺雅人がうまいのはわかっていたが、下手な役者の役は本当にうまい人にしかできない。演技が下手でダメ出しをされるところから、一世一代のセリフを決めるところまで、間然するところがない。
香川照之はコンドウとサクライという、性格も立場も全く異なるふたつの役を見事に演じ分けた。堺雅人との掛け合いもうまい。
意外だったのは広末涼子だ。これまでの彼女は、ひとことで言えばセリフがクサくて聞くに堪えないことが多かった。だから役者としてはあまり好きではなかったのだが、本作では見事な好演である。監督の指示か本人の意向かわからないが、抑揚を押さえ、表情もあまり変えず、淡々とした喋り方にしたのが良かったと思う。
ストーリーもよかった。コンドウが記憶を失っている間はコメディ。記憶を取り戻したあとも基本はコメディだが、展開がスピーディーで、サスペンスフルである。
こんな面白い作品だったのか。劇場で観られて良かった。
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