窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

島に行けばそれでいいのか「島の先生」第1回「もう一度、生きる」

出演

出演(ゲスト)

粗筋

舞台は鹿児島県にある人口80名の離島。ここの小中学校にはさまざまな問題を抱えた児童・生徒たちが遠くから留学してきている。

鈴木悠哉は学校でいじめに遭い、不登校気味の中学生。学校はいじめの事実はないと言い、本人も虐められているわけではないと言い張るが、教科書は使えないように塗りつぶされ、毎日のように? バカとか死ねとかいうメールが届く。

実は虐めの主は、悠哉の弟だった。成績もよく明るい弟は母親自慢の息子で、彼に虐められているととても親には言えないのだ。

悠哉を気遣う母親は、島の学校に転校させることを思いつくが……

感想

このような「受け入れ」は多くの島でやっているらしい。島は過疎対策につながるから積極的だろうが、自然に囲まれている、食べ物がうまい、塾もなく、都会のようにあくせくしていない、……というだけの理由で、心に傷を負った子が簡単に再生できるとは思えないのだが、具体的にはどういう対策を取るのだろうか。

両親から切り離され、船が出なければ島から離れることもできず、インターネットが通じているかどうかもわからない、コンビニもないという狭い共同体で、仲間外れになったら(当人がそう感じたら)逃げ場がない。まあ、本作がそうであるように、親が原因であることも少なくないだろうから、親から切り離すだけでも意味はあるのか?

本作では、悠哉の母が悠哉を傷つけるようなことを次々に言っても、誰も注意しない。何も言えない(能力的にも、立場的にも)のだろう。その方が、リアルではある。ただし爽快感はない。これから毎回、問題を抱えた人が登場し、スパッと解決しないとすると、見ているのがつらいかも。

仲間由紀恵はもっと美人のはずだが、すごくオバチャンぽかった。実際に若い(33歳)し、役柄上も独身なんだから、もう少し気取った外見でもよかったと思うが……

配役

リンク

「その息子を演じるのは、崇徳いや違った井浦新サン」という表現がツボでした。ついでに「船上タクシーの運転手は伊藤忠じゃなくて藤本隆宏サン」と書いてくれると完璧でしたが。