窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

小野花梨がかわいくてもうね「島の先生」第4回「心の傷」

土曜日の夜は(買い物に行っていて)見られなかったので、再放送を視聴。

粗筋

鈴木悠哉は夏休みが終わっても島に帰ってこない。

日野良臣は夏休みが終わっても相変わらず学校に来ない。校長の大塚陽子は、秋祭りまでに全員揃うといいわねーと能天気なことを口にするだけ。ようやく学校には来るようになったが、笑顔は戻らず。翔司は何とか良臣に謝り、許してもらいたいと声をかけるが、良臣は無視。自分が招いたこととはいえ、翔司にとっても地獄の日々だろう。

萌果が言い触らしたらしく、千尋に子供がいることがだんだん周知のものとなっていく。妊娠中の奈美子は、いろいろと力になってね! と前にもまして親しみをこめて接してくるが、翔司の口から、娘に対する虐待が原因で離婚され、娘と二度と会えなくなったことが知られた途端、島の人間が千尋のところにやってきて、そんな人間が教師をしていて大丈夫なのかと糾弾。千尋と田嶋文三が平謝りに謝るが、島の人の不信感は拭えず。また奈美子は露骨に千尋を避けるようになる。

奈美子が急に産気づく。もっと早く本土の病院に行くはずだったが種々の事情で大丈夫大丈夫と先延ばしにしているうちに陣痛がきてしまったのだ。助産師は別の島にしかいない。船で連れてくするかないが、あいにくの嵐で船は出せない。出せないと渋る相馬克己に田嶋彰芳らが無理にと頼み込み、助産師を連れてきてもらうことに。その間、千尋が必死で奈美子の看護をし、奈美子は改めて千尋に感謝するのだった。

秋祭りの相撲大会で翔司と良臣が激突。これを機に、ようやく二人は握手をかわすが――

感想

大塚陽子が校長を務めるこの学校では、生徒がどんなトラブルに見舞われても「何もしない」ことが明らかになった。前回、日野良太郎は、留学生制度などやめてしまえと主張した。自分の息子、正臣が、留学生の翔司に怯え、学校に行かれなくなってしまったからだ。いきなり留学生制度をやめ、萌果や舞まで追い出すのは極端だが、問題を起こした翔司は別の学校に転校させる手もあった。が、何も手を打たなかった。

いつまでも正臣が不登校を続けても、翔司に何らかの処罰を下すわけでもなければ、正臣にカウンセリングをしたりなどの対策を講じるわけでもない。時間がかかることもあるから、あまり性急に結果を求めすぎるのもよくないのかも知れないが、ちょっと放任過ぎるのではないか。

田嶋文三も同様。前回、翔司の里親として、日野良太郎に謝罪したが、結局翔司をどう叱り、どう問題を解決しようとしたのか。今回、千尋を糾弾する人たちに対し、わしのせいだ、わしが謝ると頭を下げたが、頭を下げただけで何一つ問題を解決しようとしない。要は、島の人は千尋が教師として相応しいのかどうか疑問を呈したわけであり、彼女が教師にふさわしいことを示す方法はいろいろあったはずなのに。

奈美子も奈美子だ。千尋に娘がいるとわかった時、母親が幼い娘と別々に暮らし、連絡を取っている様子もないことを奇妙だとは思わなかったのか? また、千尋が島に戻ってきて一年以上も一緒に暮らして、千尋がどういう人間かよくわかっているだろうに、虐待という旧悪がわかったからといって手の平を返すのもひどい話である。

こういう人が教師や里親をやっているのである。自分だったらあまり留学したくない場所である。

仲間由紀恵も青山倫子もオバチャンぽい中、小野花梨がかわいいことだけが救いである。