題名 | 100回泣くこと |
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監督 | 廣木隆一 |
原作 | 中村航 |
出演 | 大倉忠義(藤井秀一)、桐谷美玲(沢村佳美)、ともさかりえ(中村夏子、佳美の親友)、忍成修吾(ムース、藤井の親友)、波瑠(バッハ、ムースの妻)、村上淳(医師)、宮崎美子(藤井和代、秀一の母)、大杉漣(沢村康彦、佳美の父)、角替和枝、他 |
公式サイト | 映画『100回泣くこと』公式サイト |
制作 | 日本(2013年6月22日公開) |
劇場 | イオンシネマ新百合ヶ丘 |
内容紹介
藤井秀一と沢村佳美は、かつて付き合っていたが、秀一は事故で佳美と付き合っていた期間の記憶がなくなってしまう。それならそれでよいと、佳美はあえてそのことを秀一に話すことをせず、周囲にも黙っているようお願いしていた。4年後、ムースとバッハの結婚式で秀一と再会。秀一は佳美に一目惚れしてしまう。4年間ずっと秀一を待ち続けていた佳美は、もちろんOK。晴れて二人は結婚の準備を進めることになる。そんな佳美に病魔が忍び寄る。
かつて佳美は子宮癌を患い手術を受けていた。5年間再発しなければ治った可能性が高いとして、再発の恐怖と闘っていたのだが、4年半目に再発してしまったのだ。抗癌剤治療を受け、当初は効果が見られたが、リンパへの転移も認められ……
雑感
若い人にとっては切ない話だと思うけど、僕らの世代は「ラブ・ストーリー(ある愛の詩)」の洗礼を受けているから、若いアツアツカップルの女の方が癌で急逝してしまう話には耐性ができている。申し訳ないが、同じシチュエーションであれを超える物語を作るのは難しいだろう。(もっとも、館内はあちこちからすすり泣きの声が聞こえたが……)
それより、事故で記憶を喪失し、付き合っていた彼女のこともきれいさっぱり忘れてしまい、周囲の人もそのことをあえて教えなかったというのに、4年経って当の彼女と再会したらたちまち恋に落ちた……ということこそ、奇跡と呼ぶにはあまりにもドラマチックな出来事だと思う。秀一は悪い人ではないし、約一年の記憶がないだけで日常生活に何も問題はないのだし、その後4年間彼女ができなかったのも不思議なら、報われない恋を胸に秘め、4年間ひたすら秀一のことを思い続けた佳美もすごい。もっとこの部分にスポットを当てたらよかったのに、という気がした。
観終わったあとで調べたところ、記憶喪失というのは映画オリジナルの設定らしい。この話から記憶喪失の部分を除いたら何も残らないような気がするが、原作はどんな話だったんだろうか?
「100回」の意味が不明。