窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

宇宙船のドッグファイトは見ごたえあり「オブリビオン」

ようやく見られた。公開から一ヶ月以上経つが、まだあちこちでやっているようだから、そこそこ人気作なんだな。

題名オブリビオン(原題:Oblivion
監督ジョセフ・コシンスキー
出演トム・クルーズ(ジャック・ハーパー、監視員)、アンドレア・ライズボロー(ヴィクトリア・オルセン、ジャックとペアを組む監視員)、メリッサ・レオ(サリー、ジャックとヴィクトリアの上司)、オルガ・キュリレンコ(ジュリア・ルサコヴァ、墜落した宇宙船の生き残り)、モーガン・フリーマン(マルコム・ビーチ)、ニコライ・コスター=ワルドー(サイクス軍曹)、他
公式サイト映画『オブリビオン』公式サイト 大ヒット上映中!
制作USA(2013年5月31日日本公開)
劇場品川プリンスシネマ

内容紹介

時は2077年、かつてエイリアン(スカブ)に襲われた地球人は、戦争には勝利したものの、月は半分吹き飛ばされ、核を使った影響で地上には住めるところは亡くなり、土星の衛星であるタイタンへ移住していた。しかし地上には巨大なエネルギー発生プラント設備があり、地球人は今でも必要なエネルギーの多くをそこからの供給に頼っていた。一方、スカブは全滅したわけではなく、生き残りが地上にいた。そのため、設備の安全を守り、生き残りのスカブを殲滅するためにハーパーとヴィクトリアが任に就いていた。

ある日、謎の宇宙船が墜落してくる。なぜかドローン(無人偵察機)は攻撃を行なうが、ハーパーは必死で止め、ようやく一人の女性を救出する。が、その女性はハーパーの名前を知っていた……

雑感

途中までは素直に面白い。途中で予想外のどんでん返しがあり、ジャックも(観客も)驚く……のだが、事件の「真相」がちょっとわかりにくい。よくわからなくても、後半の宇宙船のドッグファイトは見応えがあるし、十分面白いが、スッキリしないままラストを迎え消化不良気味ではあった。意味が分かればもっと面白いだろうに、と。

観終わったあとあれこれ検索してみたら、下記のサイトが詳しい。

実にすぐれた解説だ。なるほど、そういうことね、と納得。これでサリーが無表情(というよりどんな話をしても妙に明るくて不気味)な理由がわかった。

なお、クローン人間ネタは「シックス・デイ」、宇宙船のドッグファイトは「スター・ウォーズ」を彷彿させる。他にも著名な映画作品の流れを汲む表現がいろいろあるようだ。

日本語タイトル

原題の「Oblivion」は「忘却」の意味。日本語にする時は工夫がいるが、カタカナそのままはないんじゃないか。普通の人はわからないぞ。