窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

2013年に観た映画

年間126本(114作品)は、どちらも前年の倍以上で過去最高。一昨年の下期に比べれば、仕事に慣れてきたとはいえ、それなりに忙しくしていた割によく時間を作ったものである。2本立てでなくても、一回映画館に行って2本観てくるのは普通になった。2012年5月の月間17本(16作品)はアンタッチャブルかと思ったが、9月に17本(17作品)で並び、10月に18本(17作品)であっさり塗り替えてしまった。

概観

一番大きな出来事は、ミニシアター系の映画館によく通うようになったことだ(初めて銀座シネパトスに行ったのは2007年のことであり、この手の映画館に全くなじみがないわけではない)。大作以外に興味を持つようになったこともあるが、他で上映が終了された作品を周回遅れで上映することがあることに気付いたことが大きい。これで「アルゴ」「人生の特等席」さらに「鍵泥棒のメソッド」「夢売るふたり」などの作品に出会えた。残念ながら銀座シネパトスは閉館してしまった(3月)が、最後に立ちあえたことも印象に残る。

7月にはワーナー・マイカル・シネマズイオンシネマに統合された。もともとワーナー・マイカル・シネマズは日本初のシネマコンプレックスワーナー・マイカル・シネマズ海老名、1993年)を始めた歴史あるブランドだが、2001年ごろマイカルが経営破綻してイオングループに入り、2013年2月にタイム・ワーナーグループが資本撤退したことでワーナー・マイカルがイオンの完全子会社になったということらしい。

同傾向の作品が立て続けに公開されることが続いた。あるいは、こちらで類似点を見出し、合わせて考えさせられることがあった。前者は「エンド・オブ・ホワイトハウス」と「ホワイトハウス・ダウン」、「少年H」と「終戦のエンペラー」、「そして父になる」と「もう一人の息子」、「サプライズ」と「ビューティフル・ダイ」など。後者は「さよなら渓谷」と「31年目の夫婦げんか」、「アップサイドダウン」と「うそつきパラドクス」、「私が愛した大統領」と「大統領の料理人」など。「キャリー」と「クロニクル」は前者か後者か。「そして父になる」と「凶悪」は、映画の内容ではなくリリー・フランキーの役柄の振れ幅が大きくて驚愕した。複数の映画賞で助演男優賞を受賞しているが、2作並べてのことと思う。

3D作品は、「マン・オブ・スチール」「スタートレック」「ゼロ・グラビティ」を観た。どれも見応えがあったが、「ゼロ・グラビティ」で新たな境地に進んだように思われる。

昔の名作漫画の実写化作品は「妖怪人間ベム」「ガッチャマン」の2作。

TOHOシネマズのシネマイレージ会員、テアトルシネマの会員になった。

四半期別

四半期 本数 %
1〜3月 17 13.5
4〜6月 32 25.4
7〜9月 28 22.2
10〜12月 49 38.9
合計 126 100.0

制作国別

No. 本数 %
1 アメリ 59 46.8
2 日本 48 38.1
3 イギリス 12 9.5
3 フランス 12 9.5
5 ハンガリー 2 1.6
5 オーストラリア 2 1.6
5 イタリア 2 1.6
その他 7
合計 144 114.3

複数の国が共同で制作している場合も少なくないが、こうした場合はそれぞれの国を一件として数えている。そのため合計は観た本数を上回る。

1、2位は恐らくこれまでと同じだが、2013年はフランス映画をこんなに観ていたかと驚く。「その他」に含まれるのはデンマーク、中国、カナダ、モルドバアイルランド、ドイツ、韓国である。観る本数が増えるに従い、日本および英語圏以外の国で制作された作品も自然に増えて行った感じだ。

映画館別

No. 映画館 本数
1 イオンシネマ 新百合ヶ丘 26
2 TOHOシネマズシャンテ 12
2 TOHOシネマズららぽーと横浜 12
4 ヒューマントラストシネマ渋谷 10
5 109シネマズ川崎 9
5 新宿ピカデリー 9
7 チネチッタ 7
その他 41

ワーナーマイカルイオンシネマと統合してカウントしている。通った劇場は全部で32。随分いろいろなところへ行ったものである。ヒューマントラストシネマ渋谷のようなミニシアターが4位に入っているのは、改めて見ると驚く。企業グループ別に見ると、

No. グループ 本数
1 TOHOシネマズ 34
2 イオンシネマ 28
3 109シネマズ 13
4 テアトルシネマ 12
5 松竹(MOVIX、新宿ピカデリー 10
その他 26

TOHOシネマズは、会員になったこともあってあちこちよく行った。ミニシアター系のテアトルシネマが4位に入っている。

監督別

監督別の集計もしようと思ったのだが、やろうとして気づいた。一年に複数の作品を監督するということは滅多にないということに。わずかな例外は、以下の3人。

ただし、「ビューティフル・ダイ」は公開されたのは2013年だが制作年は2010年。「悪の教典」は観たのが2013年に入ってからだったが、公開日は2012年。本当に重なったのは橋本一だけだ。もっとも三池崇史は半年に一本のペースで映画監督をしているようだが。ここ5年ぐらいに観た作品を監督別に集計してみると、面白いのかも知れない。これまで、誰の監督作品かということにはほとんど注意を払っていなかったが、意外なことがわかるかも知れない。

複数回観た作品

ベスト作品

これはスゴイ、サイコー!! と思った作品にいくつも出会い、とても順位はつけられないが、「2013年に僕が観た作品」で敢えてベスト1を挙げれば「アルゴ」だ。時間の関係で3回しか観られなかったが、もっと観たかった。次点は「人生の特等席」。番外は「鍵泥棒のメソッド」。ただし、ここで挙げた作品は、すべて公開日が2012年であり、2013年のランキングに入れるのは、本当は違反である。

2013年公開の中から選ぶと、ひとつには決められないからベスト作品として「ラストスタンド」「終戦のエンペラー」「キャプテン・フィリップス」を、次点は「ハッシュパピー -バスタブ島の少女-」「ザ・コール 緊急通報指令室」「ゼロ・グラビティ」を、番外として「モンスター」「さよなら渓谷」「凶悪」を挙げておく。
(2014/1/5 記)

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