「係長 青島俊作 THE MOBILE 事件は取調室で起きている!」に続く携帯動画ドラマ。一話15分×10回。
製作
原案
脚本
- 金沢達也
監督
- 長瀬国博
出演(ゲスト)
配信
- 2012年8月27日〜
雑感
前作がとても面白かったため期待したのだが、期待外れだった。前作のいいところは、
- キャリア警察官を登場させず、舞台を(ほぼ)取調室の中に限り、余分な設定を省いて話をすっきりさせた
- ミステリーとしての面白さを追求した
- 何よりテンポが良かった
等が挙げられる。今回は、1に関しては前回と同じだが、第一にテンポが悪い。150分は長過ぎる。神田元・署長や秋本元・副署長が事件に関係ないのは明らかで、わざわざこんな人を登場させれば解決とは反対方向に発散するだけだ。
そもそも事件の被害者と第一発見者に事件の経緯を詳しく訊かないのはなぜか。中途半端な証言から勝手に状況を想像し、それでわけがわからなくなっている。自首してきた人が三人もいるなど、確かに混乱させられる要因はあるのだが、最初に第一発見者と被害者にきちんと話を訊いていたら、それで(30分で)解決したはずだ。
徹夜で事件の解決にあたり、一眠りしようと思っていたところへ本件が発生、青島が徹夜明けで取り調べを行なうという設定なのだが、そのせいで青島は終始不機嫌であり、時々意識が飛んだりする。これが見ていてイライラする要因にもなっている。とにかく、前作と同じスタッフで作ったとはとても思えない出来である。
過去記事
- 係長 青島俊作 THE MOBILEは良質のミステリー(2011/02/27)