粗筋
小寺と同盟関係を結び、その証として(人質として)嫁に行ったおたつだったが、婚礼の日に赤松軍に襲われ、殺されてしまう。官兵衛はただちに赤松を攻めるべきと主張するが、小寺政職はしばらく様子を見ることに。
赤松に対する備えが必要で、そのために鉄砲を手に入れるべきだ、との職隆の進言で鉄砲を堺まで買い付けに行くことに。その役目を官兵衛が言いつかる。官兵衛は母里武兵衛、栗山善助という手下を連れて堺へ旅立つ。
雑感
やっぱりおたつは死んでしまったのか。残念だ。しかし結婚式とはいっても、要は軍事同盟を結ぶための儀式である。それなのに武装解除していたのか? 黒田勢も小寺勢もいなかったのか? むしろ大軍勢で固め、両者の軍事力を見せつけるべきではなかったのか? 結婚式だから油断しているというその意味がわからない。
官兵衛が黒田重隆に諭されるシーンがある。「お前が戦を主張しているのは、おたつの仇を討ちたいだけではないのか」「仇討ちのどこがいけないのでございますか」「今赤松と戦っても勝ち目はない」「勝ち目がなければ死ぬだけです」「命の使い道を誤るな!」……
うーん、いくら戦国時代とはいえ、勝ち目のない戦をやたらに仕掛けるのは愚だが、同盟国と同盟の儀式のさなかに敵が襲ってきたら、これは迎え討たなくてはいけないのではないか。また、「おたつがそれを望むと思うか」というセリフもあったが、おたつはそれを望むのではないか? 自分が、というより自分の夫やその親が殺されているのだ。仇を討ってほしいのではないか? ちょっと解せないセリフであった。
その重隆も亡くなって、早くも退場。