後半ぐんぐん面白くなる。「ある過去の行方」

ずっと気になっていたのだが、ようやく観る時間を取ることができた。

題名ある過去の行方(英題:The Past)
監督アスガル・ファルハーディー
出演ベレニス・ベジョ(マリー・アンヌ)、タハール・ラヒム(サミール、マリーの恋人)、アリ・モッサファ(アーマド、マリーの前夫)、ポリーヌ・ビュルレ(リュシー、マリーの長女)、他
公式サイト映画『ある過去の行方』公式サイト
制作フランス、イタリア、イラン(2014年4月19日日本公開)
時間130分
劇場新宿シネマカリテ

内容紹介

アーマドがパリにやってくる。それを迎えるマリー。アーマドは現在テヘランに住んでいる。マリーに会うのは4年ぶり。二人は以前夫婦だった。マリーは現在、二人の娘と恋人のサミール、サミールの息子の5人で暮らしている。マリーの娘はアーマドの子ではない。もちろんサミールの子でもない。リシューは、自分が生まれてからサミールは3人目の夫だと(特定の男性と長続きしない母を)嘆く。

マリーのお腹の中にはサミールの子が宿っている。サミールとの結婚を考えているマリーは、アーマドと正式な離婚手続きのために呼んだのだ。しかしサミールも独身ではない。サミールの妻は数か月前に自殺をはかり(未遂に終わり)現在植物状態である。

マリーとリュシーはうまくいっていない。リシューは、マリーがサミールと結婚するなら家を出ていくと言っている。サミールの妻が自殺を図ったのは夫の不倫行為のためであり、相手の妻を自殺に追い込んでまで結婚する母が許せないのだ。マリーはアーマドに、リュシーと話をするよう依頼する……

雑感

登場人物の関係性が明確に説明されない。断片的なシーンの積み重ねから徐々にわかるように描かれる。少しずつ霧が晴れるように飲み込めてくる描き方は、とにかくわかりにくい。前半は退屈で、眠気を堪えるのに相当な努力を要した。

しかし、それらが理解できた頃、サミールの妻はなぜ自殺を図ったのか? という謎が提示され、それがために非常にスピーディーかつサスペンスフルに展開される後半は、息つく間もないほどだ。前半が我慢できれば後半は抜群に面白い。

誰が誰をどのように思っているのか。それを考えさせるのは本作の主題だろうと思う。「好き」という気持ちに嘘がなくても、その感じ方や意味付けは人によってかなりの違いがある。ラストシーンは賛否両論あるだろうが、僕はいいシーンだったと思う。ただ、まだ離婚が成立しておらず、というか、離婚するかどうかも決めていないのに、別の女に妊娠させるなよ、とは思った。

フランス映画

英米以外の外国映画を観ることも大切ではあろうが、とにかく言葉がわからないため、すべてを字幕に頼らないといけないので、のんびり画面を眺めたり、妄想に耽ったりする余裕がない。だから疲れる割に「わかりにくい」という感想になりがちだ。とにかく疲れる。

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